カズレーザー、石破首相10万円商品券に理解 合法なら「今後もどんどん」「奮発した方がいい」
お笑いコンビ、メイプル超合金のカズレーザー(40)が16日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演し、新人議員との懇談会に際して1人10万円の商品券を配布していたことが発覚した石破茂首相について私見を述べた。
番組では、石破首相が今月に首相公邸で行った懇談会で、新人議員15人に10万円、総額150万円分の商品券を配ったとされる問題を詳報。石破首相が15日に、ポケットマネーからの支出で違法性がないことを指摘した上で「法的にどうだというお話という話と、感情として納得できるかどうかは、全く別の問題と承知している」と話し、理解を求めるよう努力するとした発言とともに、進退問題に発展する可能性なども伝えた。さらにフリップでは、弁護士の橋下徹氏がXに投稿した「これはもう時代遅れ。アウト。このような金の使い方が永田町の金の使い方。領収書のいらない莫大な金がこうやって使われている」とのコメントも伝えた。
カズレーザーはこれらの情報に対し、今ひとつ納得いかない表情で「橋下さんの『領収書のいらない莫大な金』という言い方が、すごい引っかかるなと思いますね」と切り出した。続けて「ポケットマネーだったら、まあまあ、関係ないっちゃ関係ない、という理屈で、石破さんもこう返してらっしゃるんですけど、だとしたら、今後もどんどん払って頂きたいと思いますね。続けたらいいのにな、と思います」とコメント。「奮発した方がいいんじゃないんですか。党内の支持は得た方がいいので」と、違法でない限りは、石破首相の行動に理解を示す発言をした。
一方、元内閣官房参与の岸博幸氏は、「政治活動に関する寄付。私は法的にもアウトだと思う」との私見を展開した。「政治資金規正法上は、政治家個人に対する政治活動に関する寄付、これはダメなわけです。今回の事例を見ますと、まず総理が国会議員と、公邸という場所で食事をしている。ここで世間話だけをするなんてあり得ません。私も公邸で何遍も飯食ってますけど、総理と飯食う場合、半分以上は当然、政治政策ですので、まず無理がある。2番目(の問題)、寄付。総理がお土産代といってますけど、10万円のお土産ってなかなか、想定しにくい。だからこれは解釈によって寄付とも取れる、と。そう考えると、法律上は、本来は厳しいんじゃないのかな」と解説。総額が150万円ということから「立件されるかどうかはともかくとして、本来は法的にもダメじゃないかな、と思いますね」とした。
カズレーザーは疑問が残る様子で「場所を選んで少額だったら、また抜け道、ということですか?」と質問すると、岸氏は、石破氏のポケットマネーという前提で「普通の、一般のお店で、お土産1万円とか、数千円とかなら、これは違う、と言えるかもしれません」と私見を示した。