長嶋一茂が力説「もう時代が違うんですよ」 商品券配布めぐる石破首相の主張に「少し考えて」
元プロ野球選手のタレント長嶋一茂(59)が14日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、石破茂首相が今月3日に首相公邸で開いた自民党新人議員15人との会食前に「手みやげ」として1人10万円の商品券を渡していた問題をめぐり「もう時代が違う」と、首相の行為を疑問視した。
首相は13日に今回の問題が報じられたことを受けて同日深夜の緊急記者会見を実施。「会食前に商品券をお届けした」と事実関係を認め、自身の指示だとした上で、政治資金規正法や公職選挙法に「抵触するものではない」として、法律には抵触しないとの認識を示した。政治活動に関する寄付行為を禁じた政治資金規正法21条2について問われると「政治活動ではございません」と断言し、会食のみやげ代わりや家族へのねぎらいなどの目的で「ポケットマネーで用意した」と訴えた。受け取った側の新人議員は、全員返却したとされる。
番組では、13日深夜に行われた首相の取材対応内容を詳報。番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一にコメントを求められた一茂は「ずっと石破政権は、パーティーや企業献金の問題のところでクリーンにしていこう、自民党を、という所から始まっていたのは確か。そういう時期に、疑わしいことなのか、政治資金規正法に抵触するかは分からないが、そういう行為をされたのは少し残念」と述べた。
今回の問題が表面化したことで「政治とカネの問題が、またここから先も続くのかなというふうに、有権者の方に見られても仕方ないのではないかと思う」とも口にした。
その上で「いちばんのポイントは、石破さんは商品券を渡した、もらった議員は15名いるんですが、これを返している。なんで返したかということなんです」と指摘。「石破さんは、何の問題もなく渡している。でも議員の方たちは、もしかしたら政治資金規正法に抵触するのかもしれない、疑わしいから返しましょうと言う見解じゃないですか? 今の時代は後者の考え方の方が正しい」と私見を口にした。
「ぼくもいろんな政治家の方を知っている。10万円ごとき、という方もいるかもしれないが、もう時代が違うんですよ。疑わしいことはやっちゃいけないんですよ」と力説。「石破さんは、そこをもう少し考えていただきたいなと思う」と訴えた。