宝塚歌劇団・村上理事長が改革の進捗語る 入団6年目以降の劇団員221人とも雇用契約を更改
宝塚歌劇団の村上浩爾理事長が11日、兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団で取材に応じ、劇団の風土改革の進捗(しんちょく)状況について言及した。
劇団では23年9月末に、宙組団員が急死した問題を巡り、西宮労働基準監督署(兵庫県)から是正勧告を受け、再発防止に向けた改革を行ってきた。
その中で、劇団員の人事制度、雇用関係等の見直しを実施。花、月、雪、星、宙の5組に属さない専科の所属者は引き続きタレント契約としたが、これまではタレント契約だった劇団所属団員と入団6年目以降も雇用契約を結ぶことを決め、3月1日付で全員と契約を更改した。
劇団によると、11日時点で団員は423人。入団6年目以降は221人、6年目未満は189人、専科13人だという。
村上理事長は「待遇のアップや福利厚生、個別の仕事の報酬など、待遇改善にしっかりと努めている」と現状の取り組みを説明。
「今後とも100年、200年と長く続けて、待ってくれているファンに届け続けていきたい。改革を決めて翌日に結果とは行かないので、時間をかけて積み上げていき、結果を見ていただかないといけないと思っている」と改めて改革に取り組む決意を語った。