NHK連続テレビ小説「あんぱん」完成試写会見に出席した主演の今田美桜(撮影・松尾幸之介)

今田美桜(28)が10日、主演NHK連続テレビ小説「あんぱん」(3月31日開始、月~土曜午前8時)完成試写会見に出席し、意気込みなどを語った。

「アンパンマン」の生みの親、漫画家やなせたかし(本名・柳瀬嵩)さんと小松暢さん夫妻の半生がモデルの物語で、戦前、戦中、戦後の時代を生き抜き、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」を生み出すまでの愛と勇気の物語を描く。今田はヒロインとして、やなせさんの妻にあたる朝田のぶ役を演じる。

妻として支えた小松さんの半生を知れば知るほど、やなせさんの作品に与えた影響を感じているといい「のぶさんは(やなせさんの)前をたくさん走っていると思うんですけど、その明るさもすごくやなせさんの作品にどこかのぶさんの明るさを感じるというか、あらためて思いました」と語った。

作品の約半分ほどが2人の故郷、高知県での生活として描かれるという。土佐弁を使った演技に当初は苦労したが、クランクインから約半年たった今では休憩時間などにも自然と使うようになったといい「先生につきっきりで教えていただいたり、方言テープをひたすら聞いたり。現場でも言葉遊びみたいな感じで話しています」と明かした。

今では誰もが知る「アンパンマン」の作品にも大きな影響を与えたという“逆転しない正義”の意味などについて問われる場面もあった。今田は「撮影が終わった時に何か自分の中で答えを見つけることができたらいいなと思っています」と話した。

今田は応募者3365人が参加したオーディションでヒロインの座を射止めた。制作統括のNHK倉崎憲氏は最終審査の今田の演技で涙したと明かしており、この日も「間違いはなかった」と力を込めた。作中では役名は変えているが、作品としては名称を変えずに「アンパンマン」が登場する予定といい「どう劇中で出てくるかもお楽しみに。登場人物にもキャラクターの姿を込めていたりするので、それも楽しんでいただけたら」と語った。

やなせさんモチーフの柳井嵩役の北村匠海も登壇した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 朝ドラ「あんぱん」主演の今田美桜、開始直前の思い語る 制作統括も太鼓判「間違いなかった」