アカデミー賞5冠「ANORA」ショーン・ベイカー監督トロフィー手に来日「結構な重量です」
第97回アカデミー賞で最多5部門を受賞した映画「ANORA アノーラ」のショーン・ベイカー監督(54)が8日、都内で来日記念舞台あいさつに登壇した。
同作は自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する、ロシア系米国人の若きストリップダンサー、アノーラの等身大の生きざまを描いた1作。作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、編集賞を獲得した。
ベイカー監督は日本のファンの大きな拍手に包まれて登壇。2日の授賞式からまだ日は浅く「オスカー受賞直後と言うことで日本でセレブレーションできているかのような感覚です」とあいさつ。黄金に輝く監督賞のトロフィーを手に登壇し「25ポンドと結構な重量なんです」と客席に向けてかざす一幕もあった。
ベイカー監督は、作品が高評価された背景について「いまだに分析しているところ」としつつ「やっぱりかなえたい夢がある人は、(主人公の)アノーラのキャラクターに共感するのでは」と推察。キャストの演技力が創り出す世界観もあっての評価とも強調した。