老舗ライブハウス「失礼にも程がないか?」 都議選ポスター掲示めぐり都ファ公認候補者が謝罪
地域政党「都民ファーストの会」公認で今夏の東京都議選(6月13日告示、22日投開票)に出馬予定の司法書士、山口せいや氏(28)が、7日までにX(旧ツイッター)を更新。ポスターの掲示をめぐり、都内ライブハウスに謝罪した。
山口氏は現在、都議選に向けて活動中だが、東京・目黒の老舗ライブハウス「目黒鹿鳴館」のオーナーがXで「失礼にも程がないか?」と、同ライブハウスが入るビルの壁に山口氏のポスターが貼られた様子を撮した写真を公開して言及。ライブハウスの看板やネオンも隠すように上から貼られた状況に、「これは流石に憤りを感じざるを得ない。クレームは何処に入れるべき?都庁?」と投稿していた。
これを受け、山口氏は「本日、私のポスターに関する件およびXでの投稿により、目黒鹿鳴館様をはじめ関係各所のみなさまに不快な思いをおかけし、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。「本日、目黒鹿鳴館様に直接お伺いし、ポスターを貼った理由や経緯についてお話しさせていただき、謝罪いたしました。また、当該ビルのポスターについては全て撤去させていただきました」と説明した。
また「さらに、返信に謝罪の意図で絵文字を使用したことについても、全て私の判断ミスであり、私の責任でございます。大変申し訳ございませんでした」と自身の初期対応についてもあわせて謝罪。「現在、経緯につきましては目黒鹿鳴館様と私とで確認を行っております。後日、皆様に詳細をお伝えさせていただければと存じます」とし、「最後になりますが、この度は誠に申し訳ございませんでした。今後はこのようなことが二度と起こらないよう、徹底してまいります」と記した。
ライブハウス側はこの件について公式Xで、山口氏がポスター撤去と謝罪のために来店したことを報告。「大まかに言うと当店の移転延期などの事情を勘違いしたとの事で、鹿鳴館は既に移転したとの認識だったそうです」と説明した。同ライブハウスは現在入居するビルの老朽化にともない24年1月をもって退去すると発表していたが、その後、移転が延期となったことを報告していた。
今回の件について、都民ファーストの会幹事長で東京都議の尾島紘平氏も自身のXで、同ライブハウスに「ご対応、誠にありがとうございました。ちなみに私も元バンドマン、目黒鹿鳴館は聖地です。コロナ禍での苦労や移転にまつわる紆余曲折も承知していました。ポスター掲出のマナーだけでなく、これら情報を共有できていなかったことも含め、党の指導不足です。あらためて、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。