佐野史郎(2024年10月撮影)

NHK大阪放送局は4日、女優高石あかり(22)がヒロインを演じる25年度後期連続テレビ小説「ばけばけ」(今秋スタート)の追加キャストを発表。俳優寛一郎(28)佐野史郎(70)らの起用を発表した。

同ドラマは松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルに描く。

島根・松江市出身の佐野は、島根県知事の江藤を演じて、朝ドラ初出演。英国出身の俳優トミー・バストウ演じるトキの夫ヘブンを松江に招く役割を果たすとあって、「『島根県知事役を』とお声がけいただきワクワクするのと同時に、松江出身の俳優として責任の重さを感じています。松江では“ヘルンさん”と親しまれている小泉八雲とセツの二人を引き合わせた水先案内人でもあるのですから」と思いを吐露した。

多発性骨髄腫を乗り越え、役者活動を続けるベテラン俳優の佐野。初の朝ドラに「当時の知事であった籠手田安定は、前任が彦根の知事にあたる役職で彦根城を解体から守った人物。朝ドラ出演は初めてですが、大河ドラマ『西郷どん』で彦根藩主、井伊直弼を務めたことも思い返され、浅からぬ因縁を感じています」。自身の感慨をコメントに込めた。

一方、寛一郎も朝ドラ初出演。高石演じる松野トキの見合い相手・山根銀次朗を演じる。

これまでは時代劇に携わる機会が多かったといい、「明治時代を舞台にした作品は今回が初めてで、とても新鮮な気持ちで臨んでいます。急速な近代化によって社会が混乱し、旧来の価値観を持つ人々との対立が際立った明治初期。そんな時代の変化を見つめながら、主人公・トキが懸命に生き抜く姿が、楽しくもどこか切なさを秘めた、時代の空気を感じさせる物語となっており、脚本を大変楽しく読ませていただきました」と物語の世界観にどっぷりな様子。

山根銀次朗役について、「武士階級の没落によって貧しい家に生まれ、お見合い相手として主人公・トキに出会う人物です。彼は誠意にあふれ、洞察力があり、周りへの配慮を忘れない澄んだ心の持ち主です。作品の一部になれるよう、頑張ります」と意気込んだ。

ほかに、円井わん、さとうほなみの出演も発表された。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 意外? 佐野史郎が朝ドラ初出演 出身島根の県知事役に「責任の重さを感じています」