TBS井上貴博アナウンサー(2018年8月撮影)

TBSの井上貴博アナウンサー(40)は3日、キャスターを務める同局系「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)に生出演。若手アナ時代に共演し、1日未明に80歳で亡くなったキャスターみのもんた(本名・御法川法男=みのりかわ・のりお)さんの追悼特集で、みのさんとの思い出を語った。

番組では、井上アナが若手時代に出演していた「朝ズバッ!」のほか、「どうぶつ奇想天外」「学校へ行こう!」など、みのさんが進行役を務めた同局系の番組をVTRで振り返った。「朝ズバッ!」では、自民党幹事長時代に出演していた石破茂首相とのやりとりも伝えた。

また、昨年11月に井上アナがみのさんをインタビューした際のVTRを放送した際、その場で衣装の話になったとし、「ネクタイ、少し持って行ってくれないかなと言ったの」と語るみのさんに、「ぶしつけですが私に1本いただけませんか」と井上アナがおねだりする様子も放送。「新品が1本あるから」と言って「ぼくの使っているネクタイで、いちばん好きなメーカー」「結構高いですよ」と口にしながら、ラッピングされたネクタイを贈る、みのさんの様子も放送した。

VTRが終わった後、スタジオのカメラは井上アナの胸元のグレー系ネクタイにフォーカスした。

ともにキャスターを務めるタレントのホラン千秋(36)に「井上さんが時々、みのさんは師匠です、っていうふうにお話しされているのを、私も何度も聞いたことがあります」と振られた井上アナは「みのさんは、平気で20秒くらいいきなり黙っている。『間』を使うんです。ぞっとする。その時にいちばん、試されているのはカメラマン。その20秒を、いかに魅力的な絵づくりにするか。いつ切り替わるか分からないから、ものすごい緊張感があるんです」と、「みのだめ」とも呼ばれたみのさんの独特の「間」について語った。

さらに「1回、聞いたことがあるんです。あんなに間を取って、怖くないんですかと。(みのさんは)にやっと笑って、『井上くん、怖さがあるからいいんじゃないか』と。ニュース番組は特に単調だから、人がやらないことをやり続けないと、と。きっとこんなことは久米(宏)くんもやらないよねって、豪快に笑っていた」と振り返り「型を壊しながら、エンターテーナーの一面を持つ。そういうのは感じましたよね」と口にした。

ホランが「井上さんはいつも、『きれいな放送はいやだ。予定調和は嫌いだ』と、ずっと、この8年間、言って来ましたけど、その原点にみのさんに言われた言葉があったのかななんて感じました」と述べると、井上アナは「私の言葉ではない。本当に受け売りで、みのさんの背中を見て、ということで」と、照れながら口にした。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 みのもんたさん形見のネクタイで…TBS井上貴博アナ「Nスタ」出演「みのだめ」の秘話を明かす