京山幸枝若の人間国宝認定記念公演「セリフ多いのに」と本人ボヤキも
浪曲界から初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)として認定された京山幸枝若(70)が28日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で「人間国宝認定記念公演」を行った。
口上には西川きよし(78)、月亭八方(77)、桂小文枝(74)、ザ・ぼんちがずらり登場。小文枝が「俺も人間国宝になれんやろかと(当時大阪府知事の)横山ノックさんに相談したら、200年たっても無理やと言われた」と、人間国宝の道のりが果てしないことを証言。きよしは「幸枝若さんの出番前にやすし・きよしが出たら(漫才で暴れるので)舞台がほこりっぽいと言われました」と笑いをまじえながら祝福した。
弟子の京山幸太(30)による超・新作浪曲「ギャルサー!」と、西川のりお・上方よしおの漫才をはさんで、中入り前には人間国宝による浪曲「左甚五郎 掛川の宿」が口演された。
後半には、目玉として吉本新喜劇「うなれ!幸枝若!若き日の幸枝若」が上演された。吉田裕(45)が幸枝若にふんし、幸枝若は父の初代京山幸枝若を演じた。池乃めだか(81)島田一の介(74)末成映薫(77)浅香あき恵(68)も登場し、初代を父親と知らず浪曲に魅せられた少年時代を再現。吉田の持ちギャグ「乳首ドリル」に幸枝若が参加するシーンもあった。「セリフが多いのに、台本を渡されたのが2日前」とボヤキながらも幸枝若も熱演していた。