スタジオアルタ閉館を控え、オーロラビジョン前ではたくさんの歩行者が立ち止まって撮影をしていた(撮影・横山健太)

東京・JR新宿駅東口前の商業施設「新宿アルタ」が2月28日、閉館した。1980年(昭55)に完成し、フジテレビ系人気バラエティー番組「森田一義アワー 笑っていいとも!」の生放送を行っていた撮影スタジオがあったことで知られ、「アルタ前」として待ち合わせ場所の定番でもあった。多くのファンに見守られながら、45年の歴史に幕を下ろした。

各店舗の営業が終了した午後8時半、閉館セレモニーが開催された。同ビルの大型ビジョンに約10分間の特別映像を放映。1980年(昭55)のオープン当時のCMから始まり、明石家さんま、東野幸治、小堺一機、関根勤、中山秀征らゆかりのある著名人からのメッセージ動画が流された。

その後、末広泰之店長が登場。花束を贈られるとマイクの前に立った。

「本日まで新宿アルタをご愛顧いただきましたこと、またたくさんの寄せ書きや温かいメッセージをいただきまして、本当にありがとうございます」とあいさつ。「閉店発表より今日まで約1年ございましたが、モチベーションを落とさず、販売に携わっていただきましたテナントスタッフの皆さま、お取り組み先の皆さま。今、閉店作業で声が届かないかもしれませんが、この場をお借りして感謝申し上げたいと思います」と従業員をねぎらった。

同ビル前は「アルタ前」と呼ばれ、待ち合わせ場所としても親しまれた。この日も多くのファンが駆けつけており「45年間、長年にわたりショッピングやスタジオ観覧、待ち合わせ等でご利用いただきました全国の全てのお客さまに、スタッフ一同、深く感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました」と続けた。

末広店長は、アルタが池袋サンシャインシティでは今後も営業していること、新宿駅東口には他にも魅力的な商業施設がたくさんあることにも触れた。「これで新宿アルタは閉店となりますが、皆さまの心の中で、これからも『いい友』でいさせていただければと、心より願っております」。

最後は「アルタらしいひと言のご唱和をいただき、締めとさせていただきたい」と切り出し、声を張った。「サンシャインシティアルタと新宿東口に、また来てくれるかな?」。大勢のファンが「いいとも~!」と声をそろえるとシャッターが降り、JR新宿駅東口の“顔”は約45年間の歴史に幕を閉じた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 新宿アルタ閉館、店長「また来てくれるかな?」にファン「いいとも~!」約45年の歴史に幕