OSK翼和希が「咲くやこの花賞」受賞「素晴らしい世界が広がっているので1度見て」呼びかける
OSK日本歌劇団トップスター翼和希が26日、大阪市の大阪中央公会堂で「第42回咲くやこの花賞」授賞式に出席し、演芸・舞踊部門(歌劇)を受賞した。
OSK男役スターとして、卓越した歌唱力とキレのあるダンス、親しみやすい人柄で幅広い世代から人気を集め、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」では主要キャストの1人として、存在感を発揮し、劇団の知名度を上げた。精力的に舞台に立ち続けることでドラマ視聴者が劇場に足を運ぶきっかけを作ったことなどが高く評価され、横山英幸大阪市長から賞状とトロフィーを受け取った。
1922年に創設されたOSKに「103年の重み感じています」と笑顔。「歌劇を見ようと思ったときに1歩踏み込むのも勇気がいると思う。その玄関に自分が立っているつもりで皆さんを誘える役割を果たしたい。玄関をパカッと開いたら、そこには素晴らしい世界が広がっているので、1度見ていただきたい」と呼びかけた。
昨年9月にトップスター就任。記念公演を国内外で開催中で、6月には本拠地大阪松竹座でのお披露目公演に臨む。「OSKをより広く深く愛していただける劇団となるよう、私たちも一丸となって公演に勤めてまいります」と意気込んだ。
4月13日には大阪・関西万博も開幕する。「OSKは大阪生まれの劇団。関西発祥の歌劇という文化芸術をより広く知っていただけるように、精いっぱい歌劇を務めていきたい」と目を輝かせた。
あいさつの後は、有絢(ありあ)まこ、珠凜(じゅり)かのんとともに、OSKを象徴する「桜咲く国」のパフォーマンスで締めくくった。
美術部門(現代美術)は野原万里絵氏、文芸その他部門(小説)は蝉谷めぐ実氏、大衆芸能部門(お笑いコンビ)は天才ピアニストが受賞した。音楽部門(アーティスト)を受賞したアイナ・ジ・エンドは仕事のため欠席となったが、「大好きな大阪、これからも歌を頑張っていきたいので、ライブをしていきたいです」とビデオメッセージを寄せた。
また、スペシャルゲストの落語家桂吉坊が記念公演を披露した。