小堀正博のインスタグラムから

ギラン・バレー症候群を患ったことを公表した俳優の小堀正博(36)が26日までにインスタグラムを更新。発症から間もなく1年を迎える現在の思いをつづった。

小堀は、NHKドラマ「バニラな毎日」の25日放送回に出演しドラマ復帰を果たした。視聴者に感謝の言葉をつづるとともに、「自分がギラン・バレー症候群になり、絶望した瞬間が全くなかったかと言われたら嘘になる。ICUに居て、幻聴幻覚の嵐、眠剤入れても寝られない、15分に1回は痰に溺れそうになる、そんな時は本当に死を覚悟したし、元の生活なんか想像する余裕もなかった」と、診断された当時を振り返った。

病によって体の動きや細かい仕草、表情が奪われたことから、俳優としての活動もあきらめていたという。しかしそれを乗り越え「また新たに1からスタートした気分。もうすぐ発症から1年と思うとあの時を思い出して少し怖くなることもあるが、今はしたいことをして毎日元気で過ごせている。今は本当に幸せだ」と思いをつづった。

今後の活動について「僕が経験したことや、ここまで復活出来たことを発信して、それが人の役に立てるのであればこれからもどんどん発信していく。もちろん全ての人が僕と同じようなペースで回復するわけではないが、1つの例として希望になりたい」との意欲を示した。そして「3月に倒れて、7月に退院して、12月にドラマの撮影をして。9ヶ月でここまで来られたのは沢山の方の応援あってこそです。ここから、また色々な作品でお芝居出来るよう頑張ります」とつづった。

厚生労働省のHPなどによると、ギラン・バレー症候群は、一般的には細菌・ウイルスなどによる上気道の感染や下痢などの感染があり、1~3週後に両足に「力が入らない(筋力低下)」や「しびれる(異常感覚)」などの初期症状が現れるとされる。筋力の低下は急速に上方へ進行し、足全体や腕にもおよび、歩行時につまずく、階段を上がれない(運動まひ)に至ることがある。顔の筋肉がまひする、食べ物が飲み込みにくい、声が出にくい、物が二重に見える、呼吸が苦しいなどの症状が起こることもあるという。症状が軽い場合は自然に回復することもあるが、多くの場合は入院により適切な治療(免疫グロブリン静注療法や血液浄化療法など)を必要とする。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 ギラン・バレー症候群公表の俳優「本当に死を覚悟した」 復帰に感慨