イーロン・マスク氏「13人目の子供出産」26歳女性から訴訟、単独親権求め 米誌など報じる
米国のトランプ新政権で「政府効率化省」を率いる実業家イーロン・マスク氏(53)が、2月21日に、13人目の子どもを出産したと明かした26歳の女性から単独親権を求めて訴訟を起こされたことが分かった。
米ピープル誌などが、25日までに伝えている。保守派の作家でSNSで100万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーでもあるアシュリー・セント・クレアさんは14日、5カ月前にマスク氏との間の子どもを極秘出産したとX(旧ツイッター)に投稿して世間を驚かせていた。
子どもの安全とプライバシー保護の観点から公表するつもりはなかったものの、タブロイド紙で報道されることを知って自ら公表する決断をしたと明かしたクレアさんはその後、マスク氏と秘密裏に養育権について話し合ってきたものの連絡が途絶えたとしてマスク氏を提訴。2023年5月ごろから恋愛関係となり、昨年1月に性交渉をしてマスク氏の子どもを妊娠したと主張し、ニューヨークの裁判所に親権懇願書を提出するとともに、父子関係を証明するため遺伝子検査を受けるよう求めている。
裁判所に提出した文書によると、クレアさんは妊娠した時期にマスク氏以外の男性と性行為は行っていないと主張しているという。また、9月に息子を出産した際にマスク氏は立ちあっておらず、これまで子どもと面会したのは昨年9月に2時間と1時間、さらに同11月に30分の3度のみで、「息子の世話や養育には一切関わっていない」とも述べている。
証拠としてマスク氏とのメッセージのやりとりや幼子を抱くマスク氏の写真なども添付しており、その中には昨年11月に「またあなたを妊娠させたい」とマスク氏が送ったメッセージや今月に入ってからも「また子どもを作ろう」と告げる内容なども含まれている。
また、「私がセキュリティー上でミスをすれば、息子は父親が誰か知ることは決してないだろう」とも伝えていたといい、クレアさんはそれらはマスク氏が自ら父親だと認めている証拠だと主張している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)