武田鉄矢(2022年8月撮影)

歌手、俳優の武田鉄矢(75)が23日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)ラスト出演となり、番組内で感謝の言葉を述べた。

番組最後にMC東野幸治から「武田鉄矢さん、『ワイドナショー』出演、今日でラストでございます。今まで本当にありがとうございました。10年以上にわたる出演、貢献、ありがとうございました」と紹介され、テロップで「出演60回」と示された。武田は「この番組については私、非常にできが悪くてですね。いつも家に帰ってから、すごく自責の念というか、俺は全然進歩してないな、という反省ばっかりで。短く意見をまとめることができないという悪癖みたいなのを、苦く苦く思っておりまして」と反省の弁を述べた。

東野からは「我々は本当に感謝でございます。いろいろなお話聞けるし」とフォローされたが、武田は「『ワイドナショー』は私にとって難攻不落の姫路城」と、直前に特集された城の話題にかけて自虐し、笑いを誘った。

武田は番組最後の言葉として「私は短い、適切なコメントができないんですけど、話を引っ張る、長めのコメントは、お話を作るのはとっても好きなんですよね。そういう意味で、ひとつのニュースを明日に向かって解説しないで、ひとつのニュースを過去に向かって歩き出す、っていう、そんなニュース番組があると、ニュースというものがもっと楽しめるんじゃないか。明日を見るための手掛かりではなくて、過去を振り返るための手掛かりとしても、今日のニュース、という、そんな番組ができればいいな」とメッセージを述べた。

東野も「確かに。世のニュース番組は明日へのヒントとか、そういう名目が多いですけど、過去につながる、過去を思い出す、そういうニュース番組があってもいいんじゃないか、と」と応じると、武田は「そのゆったり感が、私たちに、過去を知ることによって、過去の向こう側に明日が見えてくる、という、そんなニュースがきっと、あるんじゃないかと思います」と述べた。

ウエンツ瑛士は「武田さんのお話をうかがっていて、本当に終わるんだなという悲しみが押し寄せてきた」と番組が3月で終了することに触れると、東野は「俺まだ聞いてませんから」と強がって、笑いを誘った。

冒頭では、武田が3月31日スタートの同局系の朝の新番組「サン!シャイン」(毎週月~金曜、午前8時14分から同9時50分)スペシャルキャスターに就任したことも報告された。「ワイドナショー」は今月12日の放送で、ナレーションによって「11年にわたって放送してきた『ワイドナショー』が3月いっぱいをもちまして終了することになりました」と報告されている。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 武田鉄矢が反省の弁 ラスト出演「ワイドナショー」で「短く意見をまとめることができない…」