斉藤由貴「まさか40年たって歌っているとは」デビュー記念日に全国ホールツアースタート
斉藤由貴(58)が21日、横浜市・神奈川県民ホールで、歌手デビュー40年記念のコンサートツアーをスタートさせた。
85年のこの日が「卒業」で歌手デビューした記念日。ツアータイトル「Single Best Collection」とあるように、同曲をはじめ「白い炎」「初戀」「情熱」「悲しみよこんにちは」「夢の中へ」などのヒット曲を歌唱した。デビューから3年間のプロデュース、アレンジを手がけた武部聡志氏を迎え、当時のアレンジで披露した。全国ホールツアーは89年以来36年ぶりで、7都市8公演行う。
斉藤は約2300人の観客を前に「愛する地元横浜、神奈川県民ホールで幕を開けます。皆さまとともに最後まで頑張って駆け抜けたいです」とあいさつし「皆さまが今までの自分に思いをはせながら聞いていただければうれしい」と呼びかけた。
グッズも斉藤が企画段階から参加し手がけたそうで「意外だったのはアクスタ(=アクリルスタンド)が売り切れちゃったらしいです。1個も売れないと思ったんです。問いたいですね、『買ってどうするんですか?』と」と笑い「売り切れてすぐに発注かけました」。
公演前に取材に応じた斉藤は「とうとうこの日が来たという感じです。お話があった時、実現は難しいと思っていました。大きなホールを回るのでお客さんが入ってくれるか心配だった」と話したが、チケット完売が分かり「スタートからすごくうれしい気持ちです」と喜んだ。
デビュー当時を振り返り「まさか40年もたって歌ってるとは正直思っていなかった。アイドル歌手だったので、限りがあるだろうなと思っていた」と明かし「月日がたって、周年コンサートなんて恥ずかしいよ」とも思っていたという。ただ、ビュー記念日にこの日の会場が押さえられたと聞き「なんとなく重い腰が上がりました」とした。
前日の過ごし方を聞かれると、次女とスニーカーを買いに行ったとし「形がどうのこうのとか、色がとかって言いながら、最後に(夕食に)麺か何か食べて帰って来たら遅くなっちゃって。家のこともいろいろやっていたので、とてもツアー初日の前日らしからぬ感じでした」と苦笑いした。
ただ「普通にしたのが良かった。前日だからって考えすぎるとガチガチに緊張してしまう。こんなにたくさんの人の前で歌うのはちょっと久しぶりなので、緊張してうまく歌わなくちゃっていうことではなくて、ありがたいと思う素直な気持ちをお伝えできるような平常心は持っていたい。だから昨日は多分スニーカー買いに行くんでよかった」と話した。
またこの日、セルフカバーアルバム「水響曲 第二楽章」がリリースされた。