小島よしおの芸風育んだのは祖父が勤めた銀行の超「前向き」主義 莫大な借金乗り越えた原動力
お笑いタレント小島よしお(44)が19日放送のNHK総合「ファミリーヒストリー」(午後7時57分)に出演。自身のルーツに迫った。
父方のルーツは愛知県犬山市。よしおにとって5代目の傳(もり)の時代に明治政府の方針で神職を世襲できず職を失い、北海道へ移住した。
よしおにとっての祖父文夫さんは小樽高等商業学校(現小樽商科大)を経て不動貯金銀行の札幌支店に就職。銀行のテーマは当時珍しく「ニコニコ主義」。その後に登場する文夫さんの写真はすべて「ニコニコ」笑顔だった。
26歳の時に文夫さんは結婚。1男1女に恵まれた。その後、保証人となってしまい、莫大(ばくだい)な借金を抱えて退行。借金返済のため、職を転々とする。「アンゴラウサギ」で兔毛を売ろうとしたり、パチンコ屋にまで手を出した。最終的に信用保証会社の立ち上げに参画した。
その姿を見て育ったのは、よしおの父にあたる孝之さん。早大に進学した。大学では「いつか政治家になりたい」と政治活動を展開するも、文夫さんから大反対された。それでも自分の思いを貫き、政党の職員になった。
VTRを見終わると、よしおは「おじいちゃんの話、衝撃ですね」と驚いていた。「借金をして、そこからチャレンジしつつやったことがうまくいった。結構同じ立場だったら勇気いるじゃないですか」と語った。
MCの今田耕司からは「よしおとかぶる。ブレイクした後、すごい模索している姿を見てたんで。それがかぶったね。アンゴラウサギなんて、よしおやん」と言われた。
よしおは「そういう意味では、私の芸風っていうか。なんか『ウェーイ』みたいなのは、『ニコニコ主義』が」と語った。