郁文館中、高の生徒を前に講演を行う杉良太郎(撮影・野上伸悟)

杉良太郎(80)が18日、東京・文京区の学校法人郁文館夢学園で、中高生約280人に「人生の目的」をテーマにした公演会を行った。

杉は80歳になって声優に初挑戦したアニメ映画「親鸞 人生の目的」(28日公開)で主人公の親鸞聖人の声を務めた。「人間・親鸞」の苦悩や葛藤に焦点を当てた作品で、普遍的なテーマ「なぜ生きるのか」を描いている。

公演会は試写会後に実施され、生徒から杉に対して「国境を越えた奉仕活動の原動力は何か」との質問が飛んだ。

杉はベトナムで236人の孤児の里親になったり、バングラデシュに私費で学校を50校建設したり、数多くチャリティーを行っている。

「人は何かをしたら見返りが欲しい。『ありがとう』という言葉がないという理由で阪神・淡路大震災の時に1万人以上(のボランティア)が帰った。そんなものがほしくてね…。でも、僕はこびない人生を歩んできたし、反発心が人より強い。愛想良くもやれない。それがエネルギーだと分析している」と明かした。

「今、生きる目的や意義は何か」との質問には「うーん…。何だろうね」としばし黙考。その後で「ベトナムの山岳地帯に来月から寄宿舎を建てる。シャワーは水が出ないからお湯が出るようにしたい。水もきれいな水にしたい。農業も酪農も自給自足まではいかなくても、みんなで作って食べられるようにしたい。ベトナムでは里親になっている孤児が236人いる。ミャンマーにもシンガポールにもいる。病院も建てる。そんな案件が20くらいある。立ち止まってなどいられないんだ」と続けた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 杉良太郎、280人の生徒に講演会 奉仕活動の原動力は?「見返りを求めない。反発心」