フジ会見、日枝久氏不在について「相談役だから業務執行はしない」進退も明かさず
フジテレビがついにメスを入れた。中居正広氏(52)の女性トラブルに同局社員が関与していたとする一連の報道に揺れる中、27日に取締役会を開催し、港浩一社長(72)と嘉納修治会長(74)の辞任を発表した。
“やり直し”で2度目の会見を行い、一連の問題について再度説明。テレビカメラ約30台、400人以上の報道陣が大挙する中、被害女性や視聴者、スポンサーなど全面に謝罪した。新社長には今日28日付でフジ・メディア・ホールディングス専務取締役の清水賢治氏(64)が就任する。
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会見に不在だった同局の取締役相談役の日枝久氏(87)についての質問も飛んだ。嘉納氏は日枝氏の不在について、業務にあたる今回の会見は「相談役だから業務執行はしない」とし「(業務の)責任は私と港にあるという認識」と説明。日枝氏の口から“責任を取る”といった旨の発言はあったかと問われると「特段、言える内容はございませんでした」と明言しなかった。
幹部らは企業風土の刷新を口にしたが、現在の風土の礎を作り上げたのは日枝氏では? という指摘も上がった。“最高権力者”日枝氏を退任させる可能性について金光氏は、影響力の大きさを認めた上で「直接的関与はないので、登壇する必要はないと思うが、遠因も含めて考えなければいけない。それについては第三者員会が目安になる。例外なく、全役員に対してあるべき姿の体制をつくらなければならない」と話した。今トラブルについては、日枝氏に共有されていなかった。港氏は「少人数でやってきたので。そもそもの発端が現場周りでやっていることですから」、遠藤龍之介同局取締役副会長(68)は「日枝がここに来るこないよりも、今後それぞれがどう責任取るのかが重要」と言うにとどめた。