「女性のプライバシー本当に守ろうとしたのか。違う何かを…」安藤優子氏、フジテレビ対応疑問視
フジテレビで長年、ニュースキャスターを務めたジャーナリストの安藤優子氏(66)は、26日に放送された同局系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演し、女性トラブルで芸能界を引退した中居正広氏(52)をめぐる同局の対応に関し「自分たちの力でもできる選択肢の1つ」として、局による検証が必要だと訴えた。
安藤氏は「FNNスーパータイム」「FNNスーパーニュース」のメインキャスターや、「直撃Liveグッディ!」の総合司会を担当し、長くフジの「報道の顔」として活躍した。今回のフジテレビの対応をめぐっては、出席者や取材手法を限定した17日の港浩一社長の記者会見や、当初は日弁連のガイドラインに準拠した第三者委員会の設置を表明しなかった(23日に設置表明)ことなど、フジテレビの報道機関としての姿勢に批判や疑問が相次ぐ事態となっている。
安藤氏は「第三者委員会が調べても、すべてオールマイティーではないという話があった」と、この日番組にともに出演した清原博弁護士のコメントに触れながら「そうしたら、何があったのかということを自浄作用というか、自分たちで検証してみるというのも、選択肢の1つなのかなと思う」と提案した。
「もちろん(女性との)トラブルに詳細に踏み込むことは不可能かもしれないけれど、それをめぐってどういうことがなされたのかを検証していくのは、自分たちの力でもできることの選択肢の1つかもしれないと思う」と指摘。その上で、「気になったのは(2023年6月にトラブルの)事案の報告を受けてから、(フジ側は)被害女性のプライバシーを守ることを第一の力点において対処したということですが、でも、1年半たってみて、本当に女性のプライバシーを守ろうとしたのか、違う何かを守ろうとしていたのかということが、ものすごく疑義を感じてしまう時間の流れなんですよ」と、トラブル把握から対応に動くまでの遅さに言及。「少なくとも1年半の間にどういうことがあったのかというのを検証していくことが、すごく大切なんじゃないかなと思う」とも指摘した。