NHK2026年度前期連続テレビ小説「風、薫る」制作発表・主演会見で主演に選ばれ笑顔を見せる見上愛(撮影・宮地輝)

NHKは24日、26年度前期連続テレビ小説のヒロインを発表した。タイトルは「風、薫る」で、ヒロインは見上愛(24)が務める。明治期の看護師を題材とした物語で、主人公は2人。もう1人はオーディションで決定する。同じ看護婦養成所を卒業し、それぞれに生きづらさを抱えた2人の女性。当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込み、人々を守るために奔走した、少し型破りな2人のナースの冒険物語となっている。

主人公のモチーフになったのは、明治期に活躍した実在の人物。大関和さん(1858-1932)と鈴木雅さん(1857-1940)の2人で、看護師という職業の確立に大きく貢献した。

ともに1886年(明19)に桜井女学校(東京)の看護婦養成所に第1期生として入学。卒業後は帝国大学医科大学(現東大医学部付属病院)第一医院でトレインドナース(正規に訓練された看護師)になった。しかし、ほどなくして大関さんは職場を追われて、新潟県で女学校の舎監に。一方、鈴木さんは日本で初めて個人経営の派出看護婦会を設立。やがてそこに大関さんも加わった。

その後、鈴木さんは看護婦会を大関さんに委ねて引退。大関さんはその後、会頭を務めながら、「派出看護婦心得」「実地看護法」などを執筆した。

NHKは「実在の人物をモチーフとしますが、激動の時代を生きた2人のナースとその仲間たちの波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成します。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません」としている。

朝ドラは、現在放送中の24年度後期は橋本環奈主演の「おむすび」、25年前期は今田美桜主演の「あんぱん」、同年後期は高石あかり主演で「ばけばけ」を放送することが発表されている。「風、薫る」は連続テレビ小説第114作目で、今秋からクランクイン予定。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 見上愛「風、薫る」26年度前期NHK朝ドラ、ヒロイン2人のモデルは?