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第97回アカデミー賞の各賞の候補が23日に発表され、政権2期目が始まったばかりのドナルド・トランプ米大統領の若かりし日を描いた映画「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」に主演したセバスチャン・スタン(42)が主演男優賞に選ばれた。また、悪名高き辣腕(らつわん)弁護士ロイ・コーン役を演じたジェレミー・ストロング(46)も助演男優賞にノミネートされた。同作は70年代のニューヨークを舞台に20代の気弱なトランプ大統領がコーン弁護士と出会い、トップに成り上がるまでの姿が描かれている。

メキシコを舞台にしたミュージカルスリラー「エミリア・ぺレス」が、作品賞、監督賞(ジャック・オーディアール監督)、主演女優賞(カルラ・ソフィア・ガスコン)、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)など主要部門を含む最多13部門で候補入り。非英語の作品として史上最多のノミネートを獲得した。次いで、人気ブロードウェイミュージカルを映画化した「ウィキッドふたりの魔女」と、俳優エイドリアン・ブロディ主演でホロコーストを生き延びて米国に渡ったユダヤ人建築家の半生を描いた「ブルータリスト」が、共に10部門に名を連ねている。

また、性被害を実名で告発したジャーナリストの伊藤詩織さん(35)が監督した「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」が、長編ドキュメンタリー部門に日本人監督の作品として初めて選ばれた。短編アニメ賞には西尾大介監督の「あめだま」もノミネートされた。

今年のノミネーションはロサンゼルスを襲っている大規模な山火事の影響で2度延期された後、発表された。授賞式は3月2日にハリウッドのドルビー劇場で予定通り行われることが発表されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 トランプ氏の若き日を描いた映画が主演男優賞にノミネート、伊藤詩織さん監督作品は日本人初