遠藤龍之介氏(2022年3月撮影)

フジテレビ副会長の遠藤龍之介民放連会長(68)が23日、都内で民放連の定例会見に出席した。定例会見終了後に、フジテレビ副会長として取材に応じ、会見前に芸能活動を引退を発表した中居正広(52)をめぐる女性トラブルなどについて言及した。

17日にフジテレビ港浩一社長(72)が行った会見について「やはりテレビのカメラなどを入れることが必要だったと思う」と指摘。「定例会見の前倒しでやると聞いていた。テレビを入れずにやるというのは、直前に聞いた。個人的には厳しいと思った」と話した。不誠実な印象も与えた会見となったが「非常にデリケートな事案であるということがあって、その中ではっきり答えられない。我々をしても、100%分かっていないことがあった」と話した。

この日開催されるフジ・メディア・ホールディングスなどの臨時取締役会についても「フジテレビの取締役会が開かれる。お伝えすることがあればお伝えする」とした。

一連のトラブルを知ったのは「昨年の中旬。文春さんが(取材に)家に来ました」。トラブル後も中居が番組出演を続けていたことについて「詳しいことが分からない。トラブルの本当の内容が分からない。その前後のこと…まぁ、ショックを受けましたね」。さらに「プライバシーを守りながら、番組を打ち切る交渉を始めるのは、どういう形でできたのか。彼女を守りながらは、難しいテーマだと思う。もう少し、情報がないと判断しかねる。クライアント、従業員、視聴者に大変な事案を伏せていたのは、大きなこと。調査委員会の争点になると思う」と話した。

昨年1月に、ダウンタウン松本人志の活動自粛を受けて、「まつもとtoなかい」から「だれかtoなかい」に衣替えした時や、同4月の改編期で中居を降板させる機会があったのでは? という質問には「チャンスがあった。なぜ逸したか分かっておりません」。

今後については「フジテレビは、外の皆さんに分かってもらえるような情報を出して、実効性がないと信頼してもらえない。非常に厳しい」としつつ自身の進退については「まだ、調査の段階。自分の進退については答えを控えさせてもらいます」とした。

◆遠藤龍之介(えんどう・りゅうのすけ)1956年(昭31)6月3日、東京生まれ。81年慶大文学部を卒業して、フジテレビ入社。01年(平13)7月編成制作局編成部長、03年6月広報局広報部長。06年6月広報局長。07年6月取締役。10年6月常務取締役。13年6月専務取締役。17年6月専務取締役、社長補佐等担当。18年6月代表取締役社長。19年6月取締役副会長。22年から民放連会長。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 フジテレビ副会長遠藤龍之介「テレビを入れずにやるのは厳しいと思った」港社長の会見について