ロサンゼルスの山火事で焼かれた建造物(ロイター)

米保険会社大手ステートファームが、米ロサンゼルスを襲っている大規模な山火事を受けて、2月9日(日本時間同10日)に開催される米国最大のスポーツイベントであるナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル」へのCM出稿を取りやめたことが分かった。

同社は昨年、カリフォルニア州の不動産所有者7万2000人の火災保険を更新しないことを決めて批判に晒されており、今年はスーパーボールへの広告を取り下げる決断をしたと広報担当者がワシントン・ポスト紙に明かした。

「この悲劇の最中に、南カリフォルニアの山火事の影響を受けた顧客を支援することに注力する」と同社の広報担当者は述べている。ニューヨーク・ポスト紙によると、9割の顧客とすでに連絡が取れているといい、住宅並びに自動車の保険請求は7400件以上に上り、すでに一部が支払われているという。今後、被害状況が明らかになるにつれ、さらに増加することが予想されている。

ステートファームは昨年のスーパーボウルでは、映画「ツインズ」(1988年)で共演した俳優アーノルド・シュワルツェネッガーとダニー・デヴィートのコンビを起用し、燃える家をフューチャーしたCMで話題を呼んだ。

今年のスーパーボウルの30秒あたりのCM放映料は、700万ドル(約10億9000万円)と報じられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 米保険大手、スーパーボウル広告取り下げ ロス山火事で請求7400件超、すでに数万ドル支払い