フジ社長会見で「答えられない」が約50回 ほぼ全ての質問に具体的な説明なし
フジテレビは17日、都内の同局で1月度の定例社長会見を開催し、中居正広(52)の女性とのトラブルを巡り、週刊誌で同局社員の関与が報じられていることなどについて説明を行った。
冒頭で港浩一社長(72)が約10分間にわたり事前に準備した文書を読み上げながら今回の件に関しての謝罪やいきさつなどを明かした。その後、約1時間半にわたって質疑応答が行われたが、個人情報保護や立ち上げを発表した第三者委員会の調査前であることから「回答は控えさせていただく」「先ほどご説明した以上のご回答はございません」などといった答弁を連発。しびれを切らした報道陣から「少しでも答えられないのか」といった声が出る場面もあった。
会見は記者クラブの要望を受け、16日午前に急きょ実施が決定。港浩一社長(72)をはじめ、犬竹紳晃常務取締役、川島徳之専務取締役、石原正人常務取締役、小林毅専務取締役が出席した。質疑応答では社の対応や中居、女性らとのやりとり、関与されていると報道された社員などについての質問が出たが、プライバシー保護や調査前の観点からほぼ全ての質問について具体的な説明は出なかった。
日刊スポーツ調べでは会見でのフジテレビ幹部の答弁で、「先ほど(冒頭に)ご説明した以上のご回答はございません」が11回、「お答えできない」が7回、「(調査前で)回答は控えさせてください」が19回、「これ以上は控えさせていただきます」の回答が11回。計約50回にのぼった。
会見には19社33人の記者が参加。これまでも希望があれば質問のできないオブザーバーとしてNHKと在京キー局が出席することはあり、この日は全局が足を運んだ。クラブ側は局にネットメディアや週刊誌など加盟社以外の参加も求めていたが、認められず。会見終盤にはクラブ代表者が局幹部陣へ「オープンな開催を求めましたが今回の会見は非常に残念だと思っていることを皆さん方に伝えたい」と語る場面も。これに対し、フジテレビ側は「検討させていただきます」とコメントした。