「不思議の国のアリス」日本で初のアニメ映画化、原菜乃華「すずめの戸締まり」以来の声優
英国の作家ルイス・キャロルの1865年の名作「不思議の国のアリス」が、日本で初めてアニメ映画化することが16日、分かった。タイトルは「不思議の国でアリスと-Dive in Wonderland-」(篠原俊哉監督、8月29日公開)で、原菜乃華(21)が主演を務める。
原は、ワンダーランドにある日、迷い込んだ現代の女の子・りせを演じる。ヒロインの岩戸鈴芽役に抜てきされ声優に初挑戦し、ブレイクした新海誠監督の22年「すずめの戸締まり」以来、2作目の声優業に「またアニメーションの声優のお話をいただけるとは思ってもいなかったので、とてもうれしかったです」と喜んだ。
アフレコを振り返り「アフレコ自体久しぶりだったので大変緊張しましたが、大好きなアニメの現場に携われる喜びが大きく、ずっとマイク前に立っていたいと思うほど楽しいアフレコ期間でした」と貴重な時間だったと強調。役どころについては「主人公のりせは、私含めたくさんの方が共感できるキャラクターだと思います」と語った。
りせが出会うアリスを、公開中の映画「はたらく細胞」(武内英樹監督)の血小板役で注目が高まっている、子役のマイカ ピュ(10)が演じる。「声の仕事が好きなのでアリスの役ができると聞いたとき、うれしくて跳び上がりました」と、出演決定時の思いを明かした。役作りも「アリスは元気で明るい性格で演じる時は、場面によって力の入れ方や声の大きさなどいろいろな表現をしました」と、こだわった。
作品について、原は「登場人物達の言葉の全てが、自分に掛けられたかのように感じる不思議な魅力のある作品です。うっとりするほど美しい不思議の国の映像に癒やされながらも、はっとさせられる気づきをくれる、子供から大人まで、たくさんの方の心に届く作品になっていると思います」と評した。マイカも「この映画は家族、友達みんなで見てもらいたいと思います。不思議の国のアリスのお話を知っている人もそうでない人も2人の冒険をぜひ見てもらえたらうれしいです」と呼びかけた。
「不思議の国でアリスと-Dive in Wonderland-」は、松竹とTBSホールディングスが24年1月25日に資本業務提携に合意して以来、初めての共同幹事作品となる。