テンダラー結成30周年記念公演完走 60分ノンストップ漫才に新喜劇の名物ギャグにも挑戦
お笑いコンビ、テンダラー(白川悟実=54、浜本広晃=50)が25日、大阪市のなんばグランド花月(NGK)で「テンダラー結成30周年記念公演 THE FINAL」を開催した。
6月のNGKを皮切りに全国を巡り、9月には10年ぶりの海外公演となる米・ロサンゼルスでも開催。フィナーレで再びNGKに舞い戻った。
浜本は「今はホッとしてます。でも、あっという間でした。10年ぶりのロサンゼルスもあって、久しぶりに英会話学校にも通って勉強した。違う脳を使うのか、英語のレッスン終わった後は2人ともヘトヘトでした。ツアーが無事終わって、やりきれて良かった」。白川も「僕もホッとしてます。30周年は終えた後の充実感が一番、ありましたね」と満足そうに語った。
NGK公演は漫才と吉本新喜劇の2本立て。6月のNGK公演の際は、80分ノンストップ漫才を披露していたが、この日も60分ノンストップで会場を笑いに包んだ。2人は「いつも90分くらい漫才をやっているので、1時間くらいで終わって楽でした」と声をそろえた。
一方、新喜劇について、浜本は「最後は新喜劇をやりたかったんですよ。普段、僕らはNGK、寄席に出させてもらってますけど、その後に絶対に新喜劇がある。その輪の中に入れてほしかった」。
浜本が脚本を書き、座長のすっちー、吉田裕が豪華出演。川畑泰史、島田珠代らも絡んだ。
白川はうどん屋の店主、浜本はすっちー扮(ふん)する、すち子のカーディガンの色違い「はま子」として出演。新喜劇の定番ギャグだけでなく、若手漫才師のネタもふんだんに盛り込み、人気ギャグ「ドリルすんのかいせんのかい」「パンティーテックス」にも挑戦。爆笑をかっさらった。
浜本は「やりたいこと全部ぶち込んだんです。わがまま言うていろんなことをやらせてもらって楽しかった」。
珠代の強烈な“圧”にたじたじになっていた白川も「『何するか分からんから』って言われて。ネタ合わせもまったくできなかったので」と笑いながらも、「すごい楽しかったです」。
ファンも2人も楽しんで30周年を締めくくった。【阪口孝志】