がん寛解の秋野暢子「ミセス・グローバル・アース」で「がんは誰でもなる災害だから“防災”を」
女優秋野暢子(67)が17日、都内で開催されたスペシャルアンバサダーを務める「2024 ミセス・グローバル・アース」に出席した。
秋野は2022年(令4)に食道がんを公表。抗がん剤治療と化学放射線治療を経て、昨年4月に寛解を公表している。
シャンパンゴールドのノースリーブのロングドレスでステージに立った秋野は「私の病気は、喉のそばにできました。手術をしたら声帯を取って、声を失うということでした。私の仕事は話したりするので、声をなくすのは死ぬのと同じだと思いました。それで手術を回避して、全く違う抗がん剤と化学放射線を使って、がんを小さくしていく治療法を選びました。抗がん剤を4クール、放射線を30回やって3カ月半かかりました。小さくなった病変を内視鏡で切除。おかげさまで、私は寛解となりました」と振り返った。
そして「時間には限りがある。命は永遠ではない。一瞬、一瞬を丁寧に生きて行かねばならないと感じました。私は、正しい治療をしたから、ここにいることができる。正しい治療を受けることが一番大切。今日、受賞した人たちには現実を見て、孫子の時代に伝えて欲しい。この病気は今、2人に1人がかかる病気。特殊な病気ではない、自分に降りかかって来ることもある。がんは災害と同じ。何時降りかかって来るか分からないから『防災』が必要です」と話した。
ステージを降りた後、取材に応じた秋野は「おかげさまで元気になって、検査も半年に1度でよくなりました。がんは、なってしまう前に勉強しておいた方がいい。知らないとパニックになるから『がん防災』をしっかりして」と呼びかけた。
今年9月には娘が初孫となる女児を出産。「孫の成長を楽しみにしています。孫の成長を見たいので、頑張って長生きします。健康であることは本当に大切だと実感しています。健康であれば“健康美”がある」と笑顔を見せた。
8年に及ぶがんとの闘病の末に、今月9日に77歳で亡くなった小倉智昭さんとは、今年9月にTHE JAYWALKのライブ会場で会ったのが最後になった。「少し弱っていらしたけど、小倉さんも立ち上がってリズムを取っていました。楽屋でメンバーたちに『もう死んじゃうから、うちにたくさんある楽器を持って行ってよ』って冗談を言っていました」と振り返った。
そして「『元気そうでよかったね、お互い長生きしましょう』と言われたので『頑張りましょう』と話せたのがよかった。残念ですがね」と話した。
この日の夜に、日本を出発してハワイへ飛び立つ。「1カ月のロンバケを取ります。ハワイの友達と遊んで来ます」と笑った。