浦井健治、極悪人役は「演じていて気持ちいい」主演舞台「天保十二年のシェイクスピア」に自信
浦井健治(43)が8日、主演舞台「天保十二年のシェイクスピア」(9日から)の囲み会見を東京・有楽町の日生劇場で行い、共演の大貫勇輔(36)、唯月ふうか(28)、演出の藤田俊太郎氏(44)とともに意気込みを語った。
劇作家井上ひさし氏の傑作として知られる作品で、浦井は村を手に入れるため次々と人を陥れていく極悪人、佐渡の三世次を演じる。
ギラギラした目つきで登場し、取材陣から「出てきた瞬間から悪人っぽい」と水を向けられると「役が抜けないなー、という感じはある」とにっこり。大貫から「日に日に近づきづらくなっている」と悪役ぶりを絶賛され、大笑いした。
唯月も「ふだんとのギャップがすごい。一緒にお芝居する場面が多いのですが、吸い込まれそうな目をしていてゾクゾクする。ふだんはケロッとした感じなので、同じ人ですか? という二面性を持っている」と指摘。浦井は「作品の持つ表裏、と思っていただければ」と笑顔で応じた。
極悪人の役どころについて、「いつの時代にも登場しうる人物、という井上ひさしさんのメッセージがヒリヒリくる。極悪人ですが、逆に、生きるってこんなに豊かで素晴らしいと感じられる作品。演じていて気持ちよくなってくる」と話した。
主演高橋一生との共演で上演された20年版は、コロナ禍で東京公演の一部と大阪公演が中止になった。4年ぶりによみがえった作品に、浦井は「感慨深い」としみじみ。「無観客でDVDを撮って、あそこからセットや光景がつながっていると感じている。かけがえのない豊かな時間と思って過ごしている」と話していた。