桂二葉「点滴つながっていても笑ってくれはる人になりたい」 志らく「フンドシ一丁でMCやる」
落語家桂二葉(38)が8日、NHK「立川志らくの園芸図鑑」(日曜午前5時20分)に出演。志らくと初対面でスペシャル対談した。
MC志らくが「落語会の期待の星と言っていいんじゃないでしょうか」と紹介して二葉を紹介し、スタジオの畳の居間セットに招き入れた。いきなり志らくが「初めましてですね。若い落語家さんとしゃべったことがないんですよ。上方だけじゃなくてウチの立川一門の若い子とかも誰がいるか知らないので、どうやってしゃべっていいか分からないんですよ」とぶっちゃけて話した。
二葉は「お手柔らかにお願いします」と頭を下げた。二葉は令和3年のNHK落語新人賞を受賞していて、志らくは「みたかジジイ、って言ったとか」と尋ねた。二葉は「(新人賞を)いただいたあとの記者会見で、ぼそっと言っただけなんです」と説明し、声を張り上げて「なんか『みたかジジイども』と言ったみたいに言われるんですけど」と話して「じゃなくて『みたかジジイどもという気持ちです』」と声を荒げることはなく話した。
志らくは「でも見返してやったという気持ちはあったんでしょ」と質問。二葉は「なんか飲みに行っていても、知らんおっちゃんに『女は落語、できへんわなぁ』と言われる。私よりもずっと上の(女性の)先輩も言われてる。ずっと悔しい気持ちはあったんで…なんか賞もらったときにうれしさよりも恨み、というか」と話した。
落語家になろうと思ったのは深夜番組で笑福亭鶴瓶(72)を見て「落語家、おもろいな。生で観たい」がきっかけで、落語会で会えると思ったのが最初。ただ、落語のことを知るうちに古典落語に傾倒して、鶴瓶のスタイルは「ちゃうな」と感じて桂米朝に入門し上方落語の正統派と称される桂米二(67)の門をたたいた。二葉は「落語、ちゃんとやりたいという気がして。面倒みてくれはりそう」「落語に出てくるホンマモンのアホになりたい」と話した。志らくは「鶴瓶さんと米二さんと比べて…師匠選びしていることを正直にしゃべるのはアホと言えばアホ」と感心した。
志らくは「夢みたいのはありますか」と尋ねると二葉は「よぼよぼのおばあちゃんになって、点滴がつながっていても、痛々しい姿になっていても笑ってくれはる、そんな人になりたい」と話した。志らくは「テレビで売れたいとかじゃなくて、死ぬ間際までアホを演じられるというは本来の芸人の姿かもしれない」と話し「あなたの話をきいてもっとアホをやんなくちゃいけないと思いました。次のMCをやるときにはフンドシ一丁で出ようかと思います」と今後登場する際の格好を予告した。