韓国国旗(2018年2月撮影)

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は24日、公共放送KBS新社長に、ニュースキャスター出身のパク・チャンボム氏を任命した。23日のKBS臨時理事会で最終候補になり、大統領が任命した。

しかしこの任命に対し、社員から大反発が起きている。KBS公正放送推進委員会のイ・インゴン幹事は28日、韓国で最も影響力があるとされるインターネット放送「ニュース工場」に出演し「構成員の内部投票で約95%が反対した。KBS社長は、(韓国報道の)リーダーの立場として公的な仕事をしないといけない。しかし権力にごまをすった人物が社長になることは屈辱的なこと」と話した。

現在、韓国国内は大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏の賄賂授受問題が話題となっている。米国人の牧師から35万円相当とされるディオールのバッグをもらった疑いもある。パク新社長は、ニュースキャスター時代の今年初め、尹錫悦大統領の新年対談放送時に、話題のディオールのバックを「小さなポーチ」と、高級ブランドのイメージを弱めるかのような表現で質問し、国民から大ひんしゅくを買った。

ニュース工場のMCキム・オジュン氏は「すでにKBSの報道姿勢には失望している国民が多く、関心が遠ざかっている」と話した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 【韓国】公共放送で内紛 KBS社員95%が大統領の新社長任命に反対「権力にごまをすった」