中村映里子 台湾から帰国後、片山監督に「長文の気持ち悪いラブレターみたいなメール送った」
中村映里子(36)が30日、都内で行われた映画「雨の中の慾情」(片山慎三監督、29日公開)プレミア上映会で、片山慎三監督(43)に「長文の気持ち悪いラブレターみたいなメールを送った」と言い、照れ笑いを浮かべた。
「雨の中の慾情」は、22年の「さがす」「ガンニバル」で知られる片山監督が、漫画家つげ義春氏が絵コンテのまま発表し続けた同名漫画を原作に創出し、脚本も手がけた。撮影は台湾で約1カ月、行っており、同監督は「台湾で9割くらい撮影したんですけど。つげさんの原作を台湾でやったら、違う風景になるんじゃないか? というのが、企画を受けた決め手」と語った。
中村は、劇中で福子を演じた。主演の成田凌(30)演じる奇妙な夢から覚めた売れない漫画家・義男が、竹中直人(68)演じる大家・尾弥次から引っ越しの手伝いにかり出され、向かった家の寝室で一糸まとわぬ姿で寝ており、一途に思いを寄せる役どころだ。
台湾ロケでは、片山監督の粘り強い演出が続いたという。成田が「撮っていく中で、監督がいろいろなことが浮かんで、終わらない。あれして欲しい、これして欲しいと毎回、ブラッシュアップする。楽しくやっていた」と振り返った。
同監督が「撮っていくうちにアイデアが浮かんで終わらなくなってしまう…どんどん、面白くなってしまう」と言うと、中村は「脚本を前の日の夜に読んで、明日、このシーンを撮ると思っていっても、脚本には書かれてないものが用意されていることが多い。突拍子もなく毎朝、何が起こるんだろうとドキドキしていた」と振り返った。成田も「(撮影現場に)行かなきゃ分かんないもんね」と笑った。
中村は「台湾ロケが終わって日本に帰ってきた時…今まで生きてきた中で一番ポッカり、穴が開いて寂しくなった。それだけ、ものすごい日々を過ごしたんだと…」と帰国した際の心中を振り返った。そして「監督に長文の気持ち悪いラブレターみたいなメールを送ってしまった。楽しかったし、本当に刺激的で強烈な現場を体験させてくれたんだなと思った」と片山監督に感謝した。