元和牛の川西賢志郎「おむすび」で朝ドラ初出演「新たな栄養をもらいました」スポーツ新聞記者役
昨年末に電撃解散を発表し、今年3月いっぱいで「和牛」としての活動を終えた川西賢志郎(40)は、役者としても活躍の場を広げ、NHK連続テレビ小説「おむすび」への出演が決まった。制作のNHK大阪放送局が14日、発表した。朝ドラ初出演となる。
橋本環奈演じるヒロイン米田結がギャル文化と出合い、成長していく様を描く「おむすび」。18日放送分から舞台は関西へ移り、結は再び神戸へ出て栄養士になるべく専門学校へ。四ツ木翔也(佐野勇斗)は「プロ野球選手」の夢に向かい、大阪で社会人野球「星河電器」に入る。
川西が演じるのは「スポーツ関西」の記者。「野球ひとすじ、期待の選手を取材することに生きがいを感じる記者」という設定だ。
川西は「『スポーツ関西』という絶妙に実在してそうなネーミングの新聞社に勤めて、星河電器の選手たちを熱心に取材しています。現場では、野球経験が浅い中、懸命に取り組む役者さんたち、それをサポートする方々の姿を拝見することで、自分も新たな栄養をもらいました」とコメントを寄せた。
川西は今春、テレビ朝日系で放送されたドラマ「ミス・ターゲット」にも出演。主演の松本まりかが結婚詐欺師にふんした作品で、川西は居酒屋オーナーを演じて、人間味あふれる演技力が注目された。
M-1グランプリ決勝の常連だった和牛は、水田信二とのコンビで、ネタそのものも「高い表現力、緻密な構成力」で成立させていた。しゃべくりから後にコントでも頭角を現し、本拠地なんばグランド花月(NGK)でトリ経験もあるほどの技量を誇った。
突然の解散から、川西はタレント、役者と活躍の場を移し、広げている。
今ドラマ「おむすび」制作統括の宇佐川隆史チーフプロデューサーも「記者・松本役の川西賢志郎さんは、選手に取り入ろうとする絶妙な立ち回りが記者そのもの。お笑いで培った表現力を生かし、リアルかつコミカルな松本記者をどうぞお楽しみに」と予告しており、高く評価する。
役者・川西にとっても格好の学びの場になったようで、「この作品とお茶の間とが、これからますます結ばれていくのを最後まで見届けます」と約束している。