日本テレビ系「千鳥かまいたちアワー」放送開始3周年を喜ぶ、左から千鳥の大悟、ノブ、かまいたちの山内健司、濱家隆一

お笑いコンビの千鳥と、かまいたちが出演する日本テレビ系「千鳥かまいたちアワー」(土曜午後11時半)が放送開始3周年を迎えた。

4人でさまざな企画への挑戦や、招いたゲストを掘り下げながらのトークを行うなどするバラエティー。若手だった大阪時代から苦楽を共にし、今ではレギュラー番組を多数抱える売れっ子となった2組の素の表情もうかがえる貴重な番組として高い人気を得ている。このほど4人が取材に応じ、思い出と展望を語った。【松尾幸之介】

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番組は2021年1月から「千鳥vsかまいたち」の名で同3月末まで放送され、同10月から現番組名となって2期目のレギュラー放送が始まった。まずはこれまでの企画のラインアップ表を見ながら思い出を回顧。かまいたち山内健司(43)は「もう3年もさせてもらっているんだなという感じであっという間ですね。ゲストにもすごい人が来たりしていて。宮沢りえさんが出たのは(レギュラー2期目の)2回目の放送ですか。はるか昔のような感じですね。個人的には(22年5月放送の)ランバダ企画の回ですね。練習もしてだいぶ踊れるように仕上げて。思い出深い企画だったなと思います」と振り返った。

千鳥ノブ(44)も「やっぱり初回からゲストに菅田将暉さん、宮沢りえさん、仲野太賀さん、ホラン千秋さん、BiSHとかときて、このへんの初速でいまだに走ってます」と笑わせつつ、日テレの伝説音楽バラエティー番組「THE夜もヒッパレ」の進行アシスタント、DJ赤坂こと赤坂泰彦の曲紹介に挑戦した企画などを思い出に挙げた。「あれは面白かったな。『夜もヒッパレ』を再現して、日テレの歴史と仕事ができたのはうれしかったですね」。

また、ノブは過去にジャングルポケット太田博久&近藤千尋夫妻が出演していることにも触れ「今でこそもう1度やらないと。やっぱりそうですね、そのへんは。(過去に番組に)おたけも来ていましたからね」と力を込めた。

かまいたち濱家隆一(40)は「番組が始まった時は大阪時代からお世話になっている千鳥さんと一緒にやれて夢のような気持ちで、今もあの時の気持ちは色あせずにまだうれしい」と喜びも口に。印象に残った回には自身が二人羽織に1人で挑戦し、その技術が絶賛された“1人二人羽織”回を挙げた。「東京に出てきて一番手応えのあった収録だったので」と語り、通常の二人羽織で相手役を務めた山内も「あれはすごかったよな」と一言。濱家は「あれは(昨年出場した)紅白歌合戦に並びますね」と胸を張って笑わせた。

2組は同じ吉本興業所属で、駆け出し時代は当時、大阪の若手芸人が集まっていた「baseよしもと」などで過ごして地位を固めていった。千鳥の大悟(44)は「意外と4人とも(キャラが)被っていなくてバランスがとれていますよね。それぞれタイプも違う。かまいたちとは他の番組で一緒になることも多いけど、一番昔やっていた時と同じ感覚でやれる2人です。楽しいですし、楽しいから番組も続いたのかなと思いますね」と話した。

濱家も「千鳥さんとうちで体を動かして何かあるとか、速いボールが飛んできて『わあっ』ってなるとかそういうのめっちゃ楽しかったなって思いましたね。あんまり最近なかったので。エモさがあります」と振り返り、ノブも「ああいうのをやらせてもらってたのはbaseよしもとのゲームコーナーやもんな」と懐かしそうに話した。企画によっては4人のイマジネーション頼みなこともあるといい、ノブは「事前の話し合いとかあんまりないんですよ。どんな感じなんやろと思いながら始まることも多いですね」と明かした。

大悟はそんな4人の関係性も番組開始当初から「そんなに変わっていない」といい「僕らが先輩で、最近はかまいたちもよそでスベらされたりとかするような感じじゃなくなってきていますよね。山内なんかもう(キングオブコントの)審査員まで務めあげるようにまでなっちゃったから。昔、大阪時代に引きずり回していた頃からの仲なので。やっぱりもう1回山内のTシャツとかをビリビリにできるのはこの番組かなと思います」とニヤリ。山内は「昔、千鳥さんの番組で前歯折れたの今、思い出しました」と語り「初心に返って前歯折らないといけないですね」と笑わせた。

これからも番組は続いていく。今後やりたい企画を聞くと、山内は「外国人タレントが来てないな…」と語りつつ、招きたいゲストには「学生の頃に会いたいなと思っていた、ユリゲラーとか」と挙げた。第1期レギュラー期に4人の憧れという女優の優香がゲスト出演したように、大悟は「かまいたちと千鳥は世代は大体同じなので、テンション上がるものも一緒なんですよ」と語り「そういう意味では、一色紗英さん。ずっと会いたいって言っているんですけど、1回も会ったことないですからね。あとはGLAYさんとか」と希望。濱家も「GLAYさんいいですね」と語り、今春放送の千鳥がレギュラー出演するABEMAの「チャンスの時間」にGLAY、HISASHIが出演したことを引き合いに出し「GLAYさん呼んで、ちゃんとしたいですね。千鳥さんはHISASHIさんにエレキギター持たせていたので。丁寧にしたいなと思います」とイジって笑いを誘っていた。

○…千鳥、かまいたち共に11月以降は恒例の単独ライブも控えている。千鳥は11月2日に大阪・なんばグランド花月で行う。2年ぶり実施で大悟プロデュースの“オリジナル芝居”「大悟道」の実施も決定。ノブは「テレビではプロデューサーとかディレクターがつくったものをやることが多いんですけど、単独では2人だけで好きなことができる。一番楽しいかなというのはありますね」としつつ「そんな感じで毎回やりだすんですけど、めっちゃしんどいです。本社の会議室に集まってネタ作りとか。頑張りますのでお楽しみに」。かまいたちは11月3日に東京・ルミネtheよしもと、12月8日になんばグランド花月で行う。濱家は「年に1度東阪でやると決めていて、一番しんどいけど息抜きできるような仕事だと思っています。その一番楽しい仕事をしているところを見に来てもらいたいです。まあネタは山内が書いているんですけど」と笑顔で呼びかけた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 「タイプ違う」4人「千鳥かまいたちアワー」3周年 今後やりたい企画「GLAYさん呼んで…」