映画「八犬伝」公開前日上映イベントに出席した、左から阿部一二三、役所広司、磯村勇斗

役所広司(68)が24日、都内で行われた主演映画「八犬伝」(曽利文彦監督)公開前日上映イベントに磯村勇斗(32)とともに出席した。

同イベントではタイトルにちなみ、磯村が役所への8つの質問を敢行。だが、時間の都合で6つとなった。質問は一般公募もあったが、磯村は自身の質問を4つ、引き当てた。

「達成したいことはありますか?」と読み上げると、「これ僕ですね」と磯村。役所は「子どものころから1つのことをやり遂げたことがなくて…」とし、「役者は何となくやり続けているけど、限りはあるでしょうね。セリフが覚えられなくなるまでは頑張ろうと思っています」とした。

「長くやるために大切にしてきたことは」と読み上げた磯村は「これも僕ですね」。役所は「俳優も社会人。社会人としてあいさつと遅刻しないこと」としたが、「人間関係を大事にすることが一番大事」とした。「僕らは呼ばれていく商売だから、人間的に欠陥があると呼んでもらえない」。これに磯村は「納得ですね」とし、「そう言われるとみなさん、腰が低いですよね」とし、「まず“人として”を大事にしないとですね」と納得した。

3問目の「諦めないことは?」に「これは一般ですね」と磯村。役所は「演じるということを完璧にできたとことがなくて」とし、「“今回やればうまくできるかもしれない”という気持ちで、この10年やってきたような気がします。“いつか、うまくいくんじゃないか”という気持ちを諦めないでいきたい」と答えた。

4問目のカードをめくると「これは僕じゃないですね」とし、「犬派?猫派?」と読み上げた。役所は「どっちも好きだけど、基本は犬派。柴犬を17年飼っていた」と明かした。「猫は…」切り出すと「家の庭で野良猫が用をたしていくからな…」と苦笑した。

5問目を「実在する人物とオリジナルを演じる差は」と読み上げた磯村は「これも僕です」。役所は「いずれも台本に書かれているので、それに足していく」とし、「実在の方が資料が多くなる」と回答。磯村は「演技を学んでいるときに『台本が全て』と教えてもらったので、よかったです」と確認できた安堵(あんど)を見せた。

時間的に最後となったカードをめくると、「これも僕」と笑い、「怒ったことはありますか?」と読み上げた。役所演じる滝沢馬琴の厳しさ故の質問だったが、役所は「仕事場ではない」と即答。「若いころはあったけど、いいことがない」と苦笑し、「今はもう怒ることはない」と話した。

磯村の「プライベートでは?」に対しては、「ときどきあるけど我慢する」として。「家の庭をトイレと思っているネコとか、カッとするけどね」と笑った。

MCからの「磯村さんは?」には、「僕もないです。イラッとすることはあるけど、感情はコントロールしています」と胸を張った。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 磯村勇斗の質問に役所広司が回答「僕らは呼ばれていく商売だから…」