役所広司 応援ゲストの阿部一二三に冗談?「僕は嘉納治五郎を演じたことがあるから…」
役所広司(68)が24日、都内で主演映画「八犬伝」(曽利文彦監督)公開前日上映イベントに、磯村勇斗(32)と出席した。東京、パリ五輪の柔道金メダリスト阿部一二三(27)もゲスト出演した。
同作は作家山田風太郎さんの小説「八犬伝」が原作。里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く虚構パートと、江戸時代の作家滝沢馬琴の、創作の神髄に迫る実話パートが交錯する作品。役所は滝沢馬琴、磯村は馬琴の息子、宗伯役を演じる。
役所は初共演となる磯村を「素晴らしい俳優さんで、共演してますます磯村さんの魅力を感じることができた」と振り返った。一方磯村は「憧れがあったので現場では緊張した」といい「ぜいたくで貴重な時間を過ごさせていただきました」。
磯村の減量について、役所は「死に向かって日に日に痩せていく姿が心配だったけど、肩幅だけは狭くならないからね」とほほ笑むと「最終日は水も飲まず、このまま逝ってしまうのではと心配した」ほどだったことを明かした。イベントではタイトルにちなみ、磯村から役所への8つの質問も行った。
また、応援ゲストで阿部が登壇して「諦めない心が奇跡を起こすんだなって、共感した」と感想を話した。これに役所は「柔道家に共感してもらえるとうれしい」とした上で「でも、僕は嘉納治五郎を演じたことがあるから、一二三さんもこの映画をけなすことはできないと思う」とほほ笑んだ。
阿部は「満足のいくものを作り上げるためには妥協してはいけないと馬琴さんの姿をみて改めて思った」とし「今後も、試合に向けて最高の阿部一二三を作り続けたいと思った。改めて妥協せずに作り上げていくことが、間違っていなかったと思いました」と語った。