石黒賢(2021年9月撮影)

俳優石黒賢(58)が14日放送のNHK「ファミリーヒストリー」に出演し、自身のルーツについて語った。

番組では、石黒家の約400年の歴史を振り返り、父修氏(16年死去)は戦後初のプロテニスプレーヤーであることに触れると、ウィンブルドン王者を倒し、ウィンブルドン本大会にも出場するなど、日本人テニス選手の開拓者的な存在だったことも紹介された。さらに以前の代には、東京の神田下水を整備しコレラ流行の防止に一役買った土木技術者、「タービン発電機の父」と呼ばれた電気工学者がいたことなど、華麗な系譜を次々と紹介。いずれも、新たな学問や知識に積極的に取り組み、大きな功績を残したことが示された。

賢は修氏の思い出を回想し「父が亡くなった時に遺品を整理していたら、父の手帳がたくさん出てきまして。それに、事細かに、相手選手の特徴を(書いていた)。サーブはクロスに打ってくることが多いとか、30-30になった時はバックでミスが出るとか、そういうことが細かく書いてあったんです」と紹介。「僕は、子供としては、どちらかといえば長嶋(茂雄)さんのような、感覚的にやっているような感じで、そんな野村(克也)さんのように、データ中心のIDテニスをやっているとは思ってなかったですよ」としみじみ語った。

ジャンルは違っても先祖代々「勤勉さ、研究熱心さ」を持って仕事などに向き合っていたことに触れられると、賢は父についても「やっていること一緒。通りました、つながった」とコメント。自身の俳優業についても「ひょんなことから始めたお芝居をする、ということが生業となってきて、ど素人で始めて、なんか面白さが分かってきて、どんどんどんどん自分の中に欲が出てきて、それでこういう役をやってみたい、と思うようになってきた自分が、ご先祖様のように、こうなっていく気質が、僕の中にも流れている気がしました」と語った。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 58歳俳優「長嶋さんのように感覚的」名選手の父を誤解 実際は「野村さんのよう…IDテニス」