かまいたちの山内健司(左)濱家隆一(2023年1月撮影)

人気コンビ「かまいたち」の山内健司(43)濱家隆一(40)が、28日深夜放送のMBSテレビ「かまいたちの知らんけど」に出演。同期の元芸人と久々に対面し、芸人を“辞めたその後”をたどった。

この日のテーマの1つが「芸人辞めた人、その後の人生は幸せなのか」。かまいたちと同じNSC(吉本総合芸能学院)大阪26期で、当時「あべのこうじ」というコンビを組んでいた糀さんを訪ねた。

糀さんは芸人を2年で辞め、20歳の時に音楽ユニット「風流~fool you」でメジャーデビューした経歴を持つ。

糀さんは「芸人時代、パチンコ屋でしょっちゅう(濱家と)会うてた」と声をかけ、濱家は「当時から(糀さんは)とがり芸人感なくて、何を言っても笑ってくれた」。糀さんも「あの頃、濱家君、冬の寒い時期に看板持って立ってた」などと、アルバイトにいそしんでいた若手時代を振り返った。

その糀さんは、コンビでM-1グランプリに挑戦しても、1回戦敗退。カラオケ店でアルバイトをして生計を立てていたが、店に芸人が来るようになり「恥ずかしくなって」辞めた。

結果、芸人も2年で自ら見切りをつけた。

その理由は「地元の幼なじみ、仲いい友達と(NSCに)入って。ダメでも言いにくいし、(客席から)笑い声もまったく聞こえへんし…。幼なじみと、この空間にいるのがつらかったから、僕から(解散を)切り出した」と明かした。

切ない思い出に、濱家、山内も神妙に聞き入り、糀さんはその後、カラオケ店のアルバイト仲間に声をかけられる形で、「風流」メンバーに。28歳でメジャーデビュー、初シングルのヒットで「最高月収90万円」までいったものの、その後は鳴かず飛ばずで芸能界から身を引いたという。

飲食店で修行をし、糀さんは35歳で結婚したが、当時の「貯金は150万円」と告白。ただし、芸人、アーティスト時代より財布も堅実になっていたようで、濱家、山内は「この辺、おれらは分からんけど、こんなになかったもんな…」。山内は自身の結婚時を思い起こし「結婚式あげるとき、祝儀がなければ破産確定やった」と明かした。

糀さんは今では、大阪市内の飲食店オーナーに。「芸人時代」と「今」の「幸せ度」を聞かれた糀さんは、ともに「70」と回答。「芸人時代、売れへんかった時は悔しかったけど、仲間と過ごした時間は(大切)。今も店、来てくれてるし。2年はめちゃくちゃいい経験でした。それで今は嫁はんも子供も、(雇っている)スタッフもおる。まだまだ」と説明した。

これに、濱家は「なんか泣きそうになる」と言い、転身後の世界で励む元同期の姿に、こみ上げる思いを感じていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 かまいたち、芸人退いた元同期の「今」に「なんか泣きそうになる」