「劇映画 孤独のグルメ」で志穂を演じる内田有紀(C)2025「劇映画孤独のグルメ」製作委員会

松重豊(61)が、主演のテレビ東京系ドラマを監督・脚本・主演の全てを務めて映画化する「劇映画 孤独のグルメ」(25年1月10日公開)に、内田有紀(48)磯村勇斗(32)塩見三省(76)杏(38)オダギリジョー(48)が出演することが26日、分かった。主人公の井之頭五郎の同業者・友人としてドラマ版に登場して滝山を演じた村田雄浩(64)も再出演する。また、これまで明かされていなかった物語は“究極のスープ探し”と判明。6人は五郎の“究極のスープ探し”の旅に関わる存在だ。

松重と俳優陣は、コメントを発表した。

▽内田有紀(志穂役) あの五郎さんが監督の撮影現場。私の役者人生で初めての「背広を着た監督」です。五郎さんがモニターの前に座り「OK!」と大きな声が響き渡ると、撮影現場は一瞬で笑顔で満たされます。でも、どこかおなかが減ってくる。食べることは生きることそのもの。おいしいご飯を食べている時は日常のゴタゴタから解放され、今日を頑張った自分を褒めてあげられます。ホッコリする「孤独のグルメ」のテイストはそのままに、劇場版だからこそのスペクタクルな展開が待っています。スクリーンいっぱいに広がる最高の食べっぷりを、ぜひ劇場でご堪能下さい。あ! ご鑑賞の前には食事を済ませてくることをオススメします。でないと、五郎監督の思うツボに…(笑い)

▽磯村勇斗(中川役) 今回、ご長寿シリーズである「孤独のグルメ」に出演させて頂き、とてもうれしかったです。そして何より、今回は松重さんご本人が監督を務めるとお聞きし、開口一番で参加したい! となった次第です。俳優もやりながら監督をしている松重さんの姿がとても勇ましく、また長年一緒に作り上げてきたスタッフさんたちを大切にされている様子を拝見し、愛され続ける作品というのは作り手の人柄が大事なんだと、改めて実感した現場でした。そして、僕の役は劇中である料理を食べるのですが、「孤独のグルメ」で食べるシーンに参加できたことがとてもうれしかったです。是非劇場でご覧下さい。

▽杏(松尾千秋役) 世界中で、老若男女から愛されている大人気シリーズに呼んでいただき、とても光栄です! 原作でも描かれていたパリ、満を持してのスケール感だと思いました。松重さんは主演はもちろん監督、脚本も手がけるとのことで、パリにはシナハン(シナリオハンティング=脚本のための取材)からいらして、どの店が良いかと、まさに五郎さんのように食べ歩いておられました。衣装合わせにも監督なので当然いらしているのがなんだか不思議な気持ちでしたが、何度も親子役などで共演させていただいていたので、安心して現場に挑むことができました。「劇映画 孤独のグルメ」では、五郎さんにしかできない大冒険が、たくさんのグルメとともに繰り広げられていて、全部食べてみたくなりました。実は五郎さんの食べカットを撮影中、お店の隅で出番を待っていたのですが、モニターの映像を見ながら匂いだけ嗅いで、その日は食べられずじまいでした。ただ座って待っているだけなのに、おなかがすいて仕方がない! スタッフの方はもう十年以上も、この過酷な環境で撮影をされているのかと思い知らされました。絶対に食べたい! と諦められず、またあのお店に行ってみようかと画策しているところです。見たら誰もがおなかがすく映画です。お楽しみに!

▽オダギリジョー(店主役) 公表では分かりませんが松重さんの身長は2メートル30センチほどあります。いや、現場での松重さんは本当にそのくらい大きな存在に感じました。松重監督の第1作目に呼んでもらえてめちゃめちゃうれしかったです。

▽松重豊(監督・脚本・主演) 台本を作り上げて行く過程で、この役はこの人、あっちの役はあの人と夢想しています。練り上げていくにしたがってそれは恋心に変わっていきました。そして脚本というラブレターにしたためて、それぞれの所属事務所にお届けしました。返事をもらえぬ日々はもん絶するようでした。幸いなことに見事恋愛は成就し、僕の恋い焦がれる面々が集ってくださいました。そして僕の気持ちをはるかに上回る愛で応えてくれました。監督をやってみてはじめて、俳優さんってすごいんだなぁって、気づきました。……って遅っ。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 「五郎さんがOK」「五郎さんのようにパリ食べ歩き」/「劇映画 孤独のグルメ」出演者コメント集