山口もえ(2021年10月撮影)

タレント山口もえ(47)が、15日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分=関西ローカル)に出演。「ホワイト社会」に向かっている現状における、SNSでの苦労について言及した。

番組では、タレントのフワちゃんがSNSでの不適切な発言で芸能活動を休止したり、フリーアナウンサーがSNSでの発信が原因で契約解除されたりと、SNSや日常生活においても清潔な発言が求められる「ホワイト社会」に向かっていることについて取り上げた。

山口は「大変です。私は芸能人になって30年ですけど。インスタグラムをやっているんですけど、バズりもしなければディスりもされていない。すごい平和なんですね。コメントも優しいコメントしかないですし、誰も文句も言ってこない。それでも、何かをあげるのに、すごい気を使うんですよ」と打ち明けた。

芸能界の友人が、誰かとの2ショット写真を撮った際、相手よりも後ろに写っていると、「『顔を小さく写りたいんですか?』ってクレームが来る。とにかく、どこをどう取ってそう思われるんだろうっていうことがたくさんあって…」と苦労している思いを告げた。

さらに、「みんな心に手を当ててください。今まで生きてきて、何も悪いことをしませんでしたか? 誰かに嫌なことをしませんでしたか? そんな人は誰もいないわけですよ。にもかかわらず、誰かが何かを失敗した時の世論の厳しさったらないなって。本当に心が痛いです」と訴えた。

元財務官僚で信州大特任教授の山口真由氏(41)も、「容認されない言動をした」とみなされた人が社会から排斥される「キャンセルカルチャー」に触れ、「意見を対立させるのはいい。批判するのもいい。キャンセルカルチャーはもっと極端ですよ。『あいつが出ていたら見ない、不買運動をしてやる、企業に抗議しよう』って…企業はそういう世論にものすごく弱いから『やめておこう』ってなっちゃって。その人を社会から抹殺しないと私たちの社会は維持されないんですか?」と問いかけていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 山口もえ「ホワイト社会」の生きづらさに言及 何かを失敗した時の「世論の厳しさったら…」