竹田恒泰氏(2024年8月撮影)

テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)が15日、放送され、自民党総裁選(27日投開票)の争点となっている選択的夫婦別姓制度をめぐり、コメンテーター間で激論となった。

番組では総裁選9候補の政策などを比較。経済政策の話題で、高市早苗経済安保相(63)について、若者の政治参加を推進する団体、NO YOUTH NO JAPAN代表の能條桃子氏は「高市さんの会見を聞いて、経済対策で『若い人のために世界のNo.1にもう1度するんだ』という話をされていたんですけれども、それは本当に求めていることなのか」と指摘。「若者のために、という話をされていたけれど、後半、選択的夫婦別姓の話が出て来た時に『旧姓使用でいい』というところで、選択的夫婦別姓は導入しない、という話もされていましたけど、もし本当に選択的夫婦別姓はやらないで旧姓使用でいくなら、どの民間企業もこれから旧姓使用に対応するために、いろんなシステムを開発しなくてはいけない。そういったところが生産性を落とすところだと思う」と指摘した。

これに対し、作家の竹田恒泰氏は「もし選択的夫婦別姓を本当にやるとしたら、戸籍法を大幅に変えて、戸籍そのもののあり方を変えますから、社会的コストはかなり、大きいですよ。合理性、合理性、と言うのであれば小幅修正で乗り切るべきなので、これは現状で基本的に不便はないですよね」と語った。

能條氏は「不便があるっていう…」と話し出したが、竹田氏は「戸籍制度を根本的に変える、という社会的コストはどれだけ大きいか、計算されました?」と問題提起。能條氏は「でも本当に不便があるから、旧姓使用じゃ…」と指摘し、竹田氏は「旧姓使用はここ20年でかなり進んできている。銀行口座を旧姓で持てるようにとか、いくつか課題はありますけど、ほぼここ20年でかなり進んでいるじゃないですか。何が不満なんです?」と問いかけた。

能條氏は「普通に…」と語り出したが、経済対策の話題の途中だったため「この話を進めていいのか、あれなんですけど」と進行の阿川佐和子に確認。阿川は「ちょっと経済対策に戻していただいてもいいでしょうか」と軌道修正した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 「たけしのTVタックル」識者激論 選択的夫婦別姓で「コスト計算されました?」阿川佐和子仲裁