「ひなたフェス2024」でパフォーマンスする日向坂46とみやざき犬(C)Seed&Flower LLC

日向坂46が8日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で、「ひなたフェス 2024」千秋楽となる2日目公演を開催した。プロ野球キャンプの“聖地”とも呼ばれる同所がスポーツ以外の目的で使用されるのは初。2日間で約4万人を動員し、「日本のひなた」でのビッグイベントを完走した。グループ2度目の東京ドーム公演の開催も発表した。

西日に照らされたスタジアムに、浴衣姿のメンバーが登場した。松田好花(25)の太鼓演奏とともに、盆踊り風にアレンジされた「日向坂」で幕を開けた。キャプテン佐々木久美(28)が「日向フェス2日目始まるよー!」と呼びかけ、デビュー曲「キュン」で会場のボルテージを急上昇させた。

藤嶌果歩(18)は「オープニングから浴衣で登場できたのがうれしいです。浴衣姿の女の子は3割増しでかわいいっていうじゃないですか?」とにっこり。丹生明里(23)は「こんなにたくさんのおひさま(ファンの総称)が集まってくれたこともうれしいし、雲1つなく天気のお日様にも恵まれて。絶対に楽しい思い出になること間違いなしだと思います!」と喜んだ。

メンバーがホース、水鉄砲で客席に水を浴びせるフェスならではの演出も。加藤史帆(26)は「宮崎しか勝たん!」と宣言し、「君しか勝たん」を宮崎県のシンボルキャラクター「みやざき犬」とともにパフォーマンスした。

日向坂46と宮崎県のつながりは5年前から始まった。かつて日向国(ひゅうがのくに)の名で、日照時間が長く「日本のひなた」とも呼ばれる宮崎県と、グループ名に「日向」を含む縁から、テレビ東京「日向坂で会いましょう」内で、佐々木美玲(24)が「宮崎LIVEフェス計画」を発案。以来番組ロケやさまざまな企画を通じて関係性を深めてきた。今月にはグループとして「みやざき大使」に就任した。

ひなたサンマリンスタジアム宮崎は、昨年開催されたWBCで侍ジャパンが事前合宿を行った場所で、プロ野球巨人のキャンプ地としても長く使用しされてきたことで知られる。天然芝の保護などのため、これまで野球以外の目的で使うことはなかったという。河野俊嗣宮崎県知事は「新たな歴史がこのサンマリンスタジアムに刻まれる。皆さんはその目撃者になっていただきました。感慨もひとしおです」とコメントした。

アンコールでは、18日発売の新曲「絶対的第六感」を初パフォーマンス。四期生の正源司陽子(17)と藤嶌がダブルセンターを務めた。正源司は「2日間、宮崎という大好きな場所で皆さんの前で披露させていただけて、光栄でうれしかったです」と笑顔。藤嶌は「おひさまの皆さんともっともっとこの楽曲を育てていきたい」と話した。

佐々木久美は「宮崎には地震、台風、竜巻の被害にあった方がたくさんいらっしゃると聞いています。そんな中、ひなたフェスを開催することができたのも宮崎の皆さんが受け入れてくださったおかげです。1日でも早く復興に向かいますよう、お祈り申し上げます」と語った。続けて「日向坂がこれから少しでも宮崎のために動いていけるよう、今回のご縁をこれからも大事にしていけたらと思います」と願った。

さらに、11月から4都市で全国ツアーを開催することを発表。ツアーファイナルとなる12月25、26日は、22年3月以来となる2度目の東京ドーム公演に決まった。

バックスクリーンに「東京ドーム」の文字が浮かぶと、おひさまの大歓声でスタジアムが揺れた。佐々木久美は瞳を潤ませ「この1年、ひなたフェスの成功と東京ドームができたらというのを夢にしていました。年末、その夢がかなうと思うと本当にうれしいです」と感慨深げに話した。

続けて「この宮崎の地から始まって、東京ドームに日向坂46、行きたいと思います! ずっと、みんないろんな気持ちがある中で活動してきたんですけど、私たちと皆さんの愛を信じて突き進んでいこうと思います」と宣言。最後は東京ドームへの思いがこめられた「約束の卵2020」を歌唱。スタジアムはグループカラーの空色のペンライトに包まれた。

○…「フェス」の名の通り、ライブ以外にもさまざまな催しが実施された。会場が位置するひなた宮崎県総合運動公園では「ひなたエキスポ」と銘打ち、さまざまな地元企業の飲食店、自治体などのブースが多数出店した。ライブ前には園内で地元高校吹奏楽部なども参加したパレードも行われた。またSDGsにも取り組み、9日にはごみ拾いなどのクリーンイベントも開催する。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 日向坂46が宮崎県で「ひなたフェス」開催「宮崎しか勝たん!」東京ドーム公演開催も発表