第16回 伊丹十三賞贈呈式に登壇した、のん(撮影・村上幸将)

俳優・アーティストの、のん(31)が6日、都内で行われた第16回 伊丹十三賞贈呈式で、同賞を贈呈された。質疑応答の中で、16年7月に芸名を、のんに改名した時「自分を信じること、持っているものが死なないようにしたい思いが強かった」と語った。

選考委員の作家・エッセイスト平松洋子氏から、本名の「能年玲奈さん」と語りかけられ、賞に名を冠された映画監督、作家、デザイナーの、伊丹十三さんと重なるところがあると絶賛された。「『あまちゃん』が10年前。今も、能年さんの輝きが変わらず、ご自分の中で失ってない。9年間のことを考えると奇跡だなと思う」とも言われた。

また賞を主宰する、伊丹十三記念館館長で伊丹さんの妻・宮本信子(79)からも「長い、長い苦しい時間、道があって、耐えて頑張ったと思います。そのことをバネにして、強く、大きく成長しましたね」とたたえられた。

そのことを受けて、質疑応答では「能年玲奈さんと呼ばれた。また、おふたかたから苦労を乗り越えたと言われた。これまでの日々をどう振り返る?」と質問が出た。 

のんは「のんになる時に大事にしていたのは、自分を信じること、持っているものが死なないようにしたい思いが強くて…妥協できなくて…今に至るんですが」と切り出した。そして「いろいろなことが…あるけれど、それでも、面白がってくださる方、応援してくださる方がいたりして。迷ったり悩んだりする時もあるけれど、こういうことがやりたかったんだと思える表現を作ったり…あくさなる。その積み重ねで、今があります」と力を込めた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 能年玲奈からのんになった時、大事にしたのは「持っているものが死なないようにしたい思い」