辛坊治郎(2020年12月撮影)

ニュースキャスターの辛坊治郎氏(68)が5日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(月~金曜午後1時50分)に出演し、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題について言及した。

辛坊氏は「本当にみっともねえなと思うのは、この知事、自民と維新の推薦で知事になってるわけですよ」と21年の知事選で斎藤氏を推薦した自民党と日本維新の会の名前を挙げた。

続けて、「自民はかなり早い段階から距離を置いたんですが、維新は割と守りに入ってた。ここに来て、維新が負けるはずのない選挙に次々負けだして、急にワイドショーのコメンテーターみたいな発言を維新関係者がし出す。この事態が客観的に見てて、みっともないな、この人たちって痛感してます」と、箕面市長選など地方自治体選挙で敗戦が続き、方向性にブレが見られる維新を批判した。

この日開かれた県議会の調査特別委員会(百条委員会)では、参考人として出席した上智大の奥山俊宏教授が、告発文書に公益通報が含まれていることは明らかだと指摘。「まるで独裁者が反対者を粛正するかのような陰惨な構図を描いた」と強い言葉で批判し、斎藤氏らの対応は「公益通報者保護法に違反する」との見方を示した。文書を作成した元県幹部の男性について斎藤氏が「公務員失格」と記者会見で発言したことも「いわば公開パワハラ。許されない」と批判した。

一方で、県の特別弁護士を務める藤原正広弁護士は「文書配布は公益通報の保護対象には当たらない」との見解を示した。

辛坊氏は「公益通報のルールに則って告発文書を出すのと、ビラを作ってまくのは違う。今回、ビラ作ってまくのが公益通報に当たると、この先生(奥山氏)はおっしゃってるんだけど、県側の弁護士は通常のプロセスじゃない方向でやられたものだから公益通報ではない。そりゃ、兵庫県側の弁護士はそう言うとは思いますけどね。今後のことを考えると、公益通報はルールに則って、きっちりやらないと」と指摘した。

その上で、今後について「最終的には政治的なパワーバランスで決まりますから。知事が追い込まれているのは間違いない。多数決ですから」と語った。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 辛坊治郎氏、斎藤知事は「追い込まれているのは間違いない」、維新の対応も批判「みっともねえ」