斎藤元彦兵庫県知事(2024年8月30日撮影)

元厚労官僚で神戸学院大学教授の中野雅至氏(60)が2日、MBSテレビの情報番組「よんチャンTV」(月~金曜午後3時40分、関西ローカル)に出演。パワハラ疑惑について兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)で証人尋問を受けた斎藤元彦兵庫県知事について言及した。

同番組では8月30日に行われた斎藤氏の百条委員会証人尋問について検証した。この日、登庁時に取材に応じた斎藤氏は「日々の仕事をしっかりとやっていく」と改めて続投を表明した。

初の証人尋問後も“続投”の姿勢に変化がないことに、中野氏は部下との接し方などについて「別の番組でも言ったが、霞が関の働き方では、あのぐらいの厳しさはある。いろいろな意味で過剰に気づかいしたりする」と話し、“不夜城”とも言われる霞が関の働き方の観念が染みついているためと指摘。「県庁職員を見ると、どうも動きが鈍い。やり方が違う」と背景を推測した。

知事就任直後に未報告の計画が新聞に載った際に当時の土木部長を、机をたたいて、叱責(しっせき)したことについて「霞が関では何があっても大臣には夜中でも絶対に知らせる。仕事のやり方が全然、違う。観念がズレている以上、言い続けると思う」と指摘した。

その上で「人はポジションが上がっていけば、そういう(観念は)薄れていく。大所高所から物事を判断できるようになる。彼はなっていない。本来、課長補佐レベルの人を知事に選んでしまった」とバッサリと斬り捨てた。

「本来は人間は成長していくものだが、仕事はできるかもしれないが、上に立つ人ではない」

兵庫県民である中野氏は「それを見抜けなかった維新にも問題があり、見抜けなかったわれわれ兵庫県民もそう」と自戒を込めた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 斎藤兵庫知事パワハラ疑惑「課長補佐レベルの人を知事に選んでしまった」元官僚の大学教授が自戒