本田望結(左)と本田紗来(2021年撮影)

31日にスタートした日本テレビ系特番「24時間テレビ47」で1日午前、関西ローカル枠「届け!関西の愛」が放送。その中で、本田望結(20)本田紗来(17)姉妹が、パラ卓球でパラリンピック28年ロサンゼルス大会出場を目指す四海吏登(しかい・りいと、19)さんをインタビューした。

兵庫県姫路市出身の四海さんは、ウエークボードの元プロ選手で、3年前の練習中に頸椎(けいつい)損傷などの大ケガを負い、胸から下の感覚を失った。

四海さんは、12歳で当時のウエークボードの最年少タイでプロに。14歳以下カテゴリーで世界2位になるなどトップ選手だったが、けがで断念。そのリハビリ中に卓球に出合った。東京パラリンピックの動画を見て「自分より重い障害の人がここまで頑張っている。じゃ、自分はもっと頑張れる」と考え、パラ卓球で世界を目指す決意を固めた。

四海さんの話を聞いていた紗来は、涙ながらに「自分もたいへんなことあったけど、そういう考え方もあるんだって。言葉にできないんですけど…」。感極まる思いを隠せなかった。

四海さんは「卓球を始めて1年」と言い、5カ月で昨年、東京で開かれた全日本パラ卓球選手権大会(肢体の部)で、障害が最も重い「クラス1」の男子シングルスで優勝。次回パラリンピック出場、そして金メダルを目標に掲げる。

番組では、同世代で、フィギュアスケートの舞台で世界で戦った経験を持つ望結、紗来姉妹が卓球で対戦したが、打ち返す事もできず、姉妹は「すごい…」と苦笑するしかなかった。

そんな四海さんには、ウエークボードでライバルだった親友、池田翔哉(とうや)選手の支えがあった。2人が照れながらも語り合う場面が放送され、望結は番組テーマにかけて「愛は地球を救えると思いますか」と質問。四海さんは「周りの人が支えてくれたのも、ひとつの愛の形。救えるのかなって」と答え、姉妹も大きくうなずいた。

取材を終え、望結は「ほんとに楽しかったんです。1日一緒にいて、めっちゃ笑顔で。ずっと笑顔で、ずっと楽しくて。紗来が泣いてたじゃないですか。取材に行かせてもらって感謝です」と興奮気味にコメント。紗来も「ずっと笑顔で、コミュニケーション(力)がすごくて、池田君と会ってるビデオ見させてもらって、ほんとに親友いいなって」と振り返っていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 本田望結&紗来姉妹、パラ卓球で世界目指す同世代選手に感激