第2回「大阪文化芸能まつり」の開催会見に出席した(前列左から)桂小春団治、松浪千壽、久田舜一郎、旭堂南湖、(後列左から)シンデレラ松井成行、木村直子、木村政雄、大槻文蔵、桐竹勘十郎、紅萬子、RIKI(撮影・阪口孝志)

能楽観世流シテ方で人間国宝の大槻文蔵(81)、落語家の桂小春団治(66)らが28日、大阪市内で大阪文化芸能国民健康保険組合設立70周年記念事業「第2回『大阪文化芸能まつり』」(9月28日、大槻能楽堂)の開催会見に出席した。

同組合は芸能、文化、スポーツの分野に従事する者で構成され、約3100人が加入。文蔵が理事長を務める。組合設立60周年以来、10年ぶり2回目となる公演の開催が決定した。

公演は午前午後の2部制となっており、文蔵による仕舞の「難波」や、人形浄瑠璃文楽の人形遣いで人間国宝の桐竹勘十郎(71)による「義経千本桜 道行初音旅(みちゆきはつねのたび)」のほか、日舞、落語、漫才、講談、洋楽、邦楽、朗読劇、大道芸が披露され、総勢52名が出演する。

文蔵が「我々の組合でないと、できないようなことをしたい」と意気込めば、実行委員長でプログラムを考案した小春団治も「大阪の文化芸能の見本市のような大変珍しい公演」。多彩なジャンルの芸能関係者が加入しているからこそ可能となった公演に胸を張った。

南条好輝と朗読劇「夫婦漫才師『平助・風子』」を行う女優紅萬子も「めっちゃ豪華。1日でいろんなものを見れる。次は10年後の80周年? 今のうちに見とかんと、またメンバーも替わってるかもしれませんので、こういうものは一期一会。ぜひ見にきて」と呼びかけた。

一方、漫才で出演するお笑いコンビ、シンデレラエキスプレス松井成行は「開催が9月28日。大阪は阪神ファンの方が多い。僕はジャイアンツファンなんですけど、おそらくこの日は広島の優勝が決まってるので、野球は置いといて、ぜひ大槻能楽堂に詰めかけてください」とアピール。ただ、会場が能の舞台ということで、小春団治から「足袋履いて出なアカンよ」と教えられると、「え、足袋履いて漫才したことないです…」と、スーツに足袋というスタイルでの漫才に面食らっていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 紅萬子「今のうちに見とかんと」大衆芸能から人間国宝まで第2回「大阪文化芸能祭り」開催