映画「シサム」完成披露舞台あいさつに出席した坂東龍汰

俳優坂東龍汰(27)が26日、都内で、映画「シサム」(中尾浩之監督、9月13日公開)完成披露舞台あいさつに出席し、撮影時の裏話を披露した。

同作は、北海道の大自然を背景にアイヌと和人との歴史を描いた人間ドラマ。「寛一郎が主演なので、自分も絶対出たいと思っていた」という坂東だったが、「台本を開くと全部片仮名で、ギョギョとした」という。「無理無理無理無理ってなって、撮影ギリギリまでひたすら聞いて話すという日々が続いた」と明かした。

それは撮影から時間がたった今も「脳内から離れない」という。寛一郎の「今でも?」に「今でも」と答える、「言ってよ!」とムチャ振り。これにしっかりと応え、アイヌ語の長ゼリフを披露すると、出演者はもちろん会場からも拍手が起こった。

この日は寛一郎(28)中尾監督(56)和田正人(44)平野貴大(50)サヘル・ローズ(38)緒形直人(56)も登壇した。撮影ではアイヌ役としてひげを蓄えていた坂東。そのせいか、寛一郎が「サヘルさんは(坂東のことを)分かってなかったよね」と話すと、坂東は「この舞台あいさつ前にも『初めまして』と言われて。気付いてもらえませんした」と明かした。

中尾監督は「作品に対して謙虚でいようと臨んだ」という。「作品で答えを出さず、映画らしい映画、見た皆さんがそれぞれ感じられる作品にしたかった」と語った。「エモーショナルに感じ取って欲しいテーマとして“風”があります。その風を感じ取ってもらって、自分なりの答えを探して欲しいです」と訴えた。

※「シサム」のムは小文字

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 坂東龍汰 映画「シサム」で演じたアイヌ役との差がありすぎて共演者も気付かず!?