「江戸祭人形焼」のウェブCM撮影に臨んだ中村夏幹(左)、中村陽喜

歌舞伎俳優中村獅童(51)の長男中村陽喜(はるき=6)、次男夏幹(なつき=4)が、東京土産の定番、人形焼のウェブCMに出演することが決まり、このほど都内で撮影を行った。初CM出演に加え、兄弟だけに任された初の仕事となった。獅童はあえて現場を訪れず、遠くで見守った。

出演するのは、菓子メーカー、ショウエイの「江戸祭人形焼」のウェブCM。今年6月の「魚屋宗五郎」のでっち役などで初舞台を踏んだ2人の元気な様子が、関係者の目に留まった。

2人は、はんてんにはちまき姿で見えをしたり、人形焼をぱくりと食べるなどさまざまなシーンに挑戦。曲に乗って、自分たちで考えたオリジナルダンスも披露した。スタッフの「『魚屋宗五郎』みたいに~!」との声に、即座に手をそろえて姿勢を正す場面も。撮影は数時間に及んだが、獅童が電話で励ましたり、大好きなプロレスグッズで互いを応援するなどして乗り切った。

終了後、陽喜は「楽しかったです」と言い、夏幹も「うん」。母沙織さんも「今日の仲良しポイントは100ポイントです」と褒め、獅童の様子については「『何で俺は(CMに)呼ばれないんだ』って言ってました」と明かした。

2人は初舞台以降、より一層熱心に歌舞伎に取り組んでいるという。どんな歌舞伎役者になりたいか聞かれ、陽喜は「誰みたいなというより、すごい歌舞伎役者になりたい」、夏幹は、絵本が原作で獅童が歌舞伎化した「あらしのよるに」のがぶをやってみたい役として挙げた。

25~31日に東京駅構内に設けられるショウエイのブースで2人の出演が紹介されるほか、映像は9月中の解禁を目指して編集作業が進んでいる。【小林千穂】

◆中村陽喜(なかむら・はるき)2017年(平29)12月18日生まれ、中村夏幹(なかむら・なつき)2020年(令2)6月27日生まれ。陽喜は22年1月歌舞伎座「祝春元禄花見踊」に本名小川陽喜で、夏幹は23年12月歌舞伎座「超歌舞伎」で本名小川夏幹で初お目見え。24年6月歌舞伎座で「山姥」「魚屋宗五郎」でそろって初舞台。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 中村獅童の息子、6歳陽喜&4歳夏幹がウェブCM 父は「何で呼ばれないんだ」そっと遠くで見守り