古市憲寿氏のインスタグラムから

社会学者の古市憲寿氏が18日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、同日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」での発言について、東京大学准教授の斎藤幸平氏の発言を念頭に置いていたとする一部報道を否定した。

古市氏は、同日の番組で、オリンピック(五輪)の話題を振られた際に、スポーツに興味がないことを認めて「はい、パスで大丈夫です」と、クールにスルー。その際、「見てないで自慢したわけでもないじゃないですか。最近、見てないことを自慢している人もいるじゃないですか。あれはちょっと嫌というか、ただ単純に関心がないだけですし、オリンピック自体はやってもいい」と発言した。その後、一部記事で、このコメントが東大准教授である斎藤氏のこれまでの発言を念頭にやゆしたもの、と指摘されていた。

古市氏はこの記事を引用し「さすがに嘘はダメですよ笑」とコメント。「ネットニュースという媒体の性質上、『切り抜き』は仕方ないですが、どうしたら『名前を出さなかったものの明らかに斎藤氏を指してやゆ』って解釈になるんでしょうか」と疑問を示し「斎藤幸平さんの著作は読んでいますが、メディアで何を言ったかなんていちいち把握してないし」とつづった。

続けて「友達や恋人の間でさえ誤解はあるのだから、テレビで言った一言が理解されなかったり、間違って伝わるのは仕方がないと思っているけれど、さすがにただの臆測で他人を巻き込むのはよくないよね」と投稿した。

斎藤氏は先月29日、TBS系「news23」に出演し、パリ五輪について「いやあ、全然見てないですね。私、反五輪で、(見るのを)“ボイコット”してるんですけど」と明かし、反響を呼んでいた。その理由として「理由はいろいろあるんですけど、いきすぎた商業主義が好きじゃないとかもあるんですけど、やっぱり今回一番私が理由にしてるのは、スポーツウォッシュに加担したくないということで。それはどういうことかというと、やっぱりイスラエルの問題ですね。ロシアは戦争を理由に出れることができないわけですね。ところが国際司法裁判所がイスラエルのやってることというのはジェノサイドであり、占領政策自体も国際法違反だということを勧告している。にもかかわらず、国際社会であるとか、オリンピック協会というのが、イスラエルとしての参加は認めているというダブルスタンダードがあると。これでみんなが盛り上がって“平和の祭典良かったね”というふうにみんながもし仮になってしまったら、もしかしたらパレスチナの人たち、ガザの人たちが忘れられてしまって、このジェノサイドを覚えている人たちがいない、っていうことに私は少しでも抵抗したいなと思って、(五輪を)見ないようにはしている」などと話していた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 古市憲寿氏「東大准教授やゆ」との一部記事を否定「嘘はダメですよ笑」五輪めぐる番組発言で