古舘伊知郎「テレビはすぐ『ポスト岸田』ってなる」番組で苦言…自民は「生まれ変わってない」
古舘伊知郎が14日放送のTBS系「ゴゴスマ～GOGO！Smile！～」（月～金曜午後1時55分）に出演し、同番組などの報道が「ポスト岸田」の話題一辺倒になることに危機感を示した。
番組では政治アナリストの伊藤惇夫氏がリモート出演し、岸田文雄首相の自民党総裁選不出馬について解説。現時点で「ポスト岸田」争いの「一番前を走っている人」をMCの石井亮次から訪ねられたが、伊藤氏は「まだスターティンググリッドにも入ってないので、誰が前行っている、というのは今の段階では言いづらい」と語った。その上で「今日岸田さんは『自民党が変わった』ということを示さなきゃいけない、と盛んにおっしゃっていた」と指摘。「従来型の自民党の政治家は不利になったのかな」と分析し、「一般の有権者は明らかに石破（茂）さんがトップですよね」などと言及した。
その流れで、古舘も「ポスト岸田」について聞かれると「ちょっとその前に…水を差して申し訳ないんですけど、テレビはすぐ『次の総裁は』『ポスト岸田は』ってなるんだけど、まさに会見で『自民党は生まれ変わらなきゃいけない』って岸田さん、何度もおっしゃいましたよ、だけど、生まれ変わってないじゃないですか。そういう風に見てる国民も一定の割合、かなりいると思いますよ」とクギを刺した。
古舘は続けて「やっぱり政治とカネの問題、裏金問題でも、結果、どう今後、収支報告書を公開していくのか、使い道、出入りをどう見せるのか、というのも茶番になったし、政策活動費に関しても手付かずでたなざらしで終わったんですよ。だから全然変わってないじゃないか、派閥は解消したけど事実上、地下に潜って派閥のつながりはあるじゃないか。派閥が全て悪いとは言わないけど、そこを見なきゃいけない、伝えなきゃいけないので、『ポスト岸田』ばっかりだとキツイな、と正直思います」と苦言を呈した。
その上で、古舘は伊藤惇夫氏の発言に触れ「ただ、伊藤さんはさっき、石破さんに寄せながら『変わらなきゃいけないと総理はおっしゃった』（とコメント）」と指摘。「あの言外に漂ったのは小泉進次郎ですよ」と推測した。